業界・職種別の転職

IT未経験でも転職したい!IT業界への転職を失敗しない方法を解説

  • IT業界へ転職したいけど未経験だから自信がない
  • 未経験でもIT業界に転職できるのだろうか…
  • IT業界に失敗することなく転職したい

このようにお考えの人も多いのではないでしょうか。

近年リモートワークが新しい働き方として根付いたことで、IT業界の人気が爆発的に伸びています。

もっともIT業界は未経験だと転職できないのではと考えて、なかなか転職活動に踏み切れないという人も多いです。

そこで今回の記事では、未経験者がIT業界に転職することができるのか、失敗しないためのポイントや転職前に必ずチェックしておくべきことについて解説します。

この記事を読めば、未経験の方でも安心してIT業界への転職活動に挑戦することができるので、ぜひ参考にしてくださいね。

未経験者は知っておくべき!IT業界には種類がある

実は、IT業界と一言で言っても、複数の種類があるのはご存知でしょうか。

そこでここでは未経験者が知っておきたい、IT業界の種類について解説します。

Web関連の業界

Web関連の業界は、日常生活で私たちが使っている検索エンジンやECサイト、SNSといったインターネットサービスを提供する業界です。

ホームページを制作したり、インターネット広告を掲載したりしている企業もこの業界に含まれます。

職種

Webディレクター、Webデザイナー、Webプログラマー、Webエンジニア、Webマーケター、コーダーなど

ソフトウェア業界

そもそもソフトウェアとは、コンピューター上で様々な処理を行うプログラムのことを指します。システム全体の管理を行うソフトウェアや、アプリ、ソフトウェアとアプリを仲介する役割を持つミドルウェアなども含まれます。

ソフトウェアの具体例としては、主に次のとおりです。

  • セキュリティソフト
  • 経営管理ソフト
  • 顧客情報管理ソフト
  • 各種アプリケーション

職種

プログラマー、システムエンジニアなど

ハードウェア業界

ハードウェアとは、一般的にコンピューターや周辺機器などを指します。ハードウェア企業は、こういったものの開発や製造を主に行なっているのが特徴です。

ただし近年ではスマートフォンや家電製品などにも、高度なプログラムが搭載されるケースが増えているため、メーカーとIT企業の境目がなくなりつつあります。

従って企業の中には、iT業界とメーカー2つに含まれるところもあるため、転職の際には注意しましょう。

職種

ハードウェアエンジニア、組み込みエンジニア、フィールドエンジニアなど

情報処理・サービス提供業界

情報処理・サービス提供業界は、企業向けの情報システムや、インターネット上で利用されるサービスの開発や運用を行っています。

企業が抱えている課題をヒアリングし、問題解決のための情報システムやインターネット上で利用できるサービスを開発・運用していることから「 システムインテグレーター」と呼ばれることがあるのも特徴です。

システムを開発するだけではなく、どのようにシステムを活用して企業が仕事を進めていくのか、組織としてのあり方をアドバイスするなど、コンサルティング業務に近いことを行なっている企業もあります。

職種

システムエンジニア、プログラマー、インフラエンジニア、ITコンサルタントなど

IT業界は未経験でも挑戦できる?

IT業界は未経験でも挑戦できるのでしょうか?以下で詳しく解説していきます。

未経験でもIT業界転職は可能

結論から言うと、未経験でもIT業界に転職することは問題なくできます。

未経験からIT業界に転職するとなると、必要な知識やスキルがないため難しいのではと思いがちな人も多いです。しかしほとんどの企業で必要な知識やスキルは、自分で学習して身につけることができるものばかりであるため心配ありません。

またIT業界であろうと、プログラミングなどに関する専門的な知識が必要な職種ばかりではないのも忘れてはいけないポイントです。マーケティングや営業といった部門もあるため、そこで活躍するというのも考えられます。

「未経験だからIT業界への転職は諦めよう」とお考えの方は、安心して転職活動に挑戦しましょう。

圧倒的人手不足のIT業界

実はIT業界は今後10年で圧倒的人手不足になることが予想されており、今が転職のチャンスであるというのはご存知でしょうか。

今後IT人材の重要度は高まっていくことが予想されるにも関わらず、人材不足になるのはほぼ間違いないため活躍できるチャンスと言えます。

現在文部科学省も積極的に義務教育へITに関する教育を取り入れていますが、まだまだ人材育成は追いついていない状況です。

これからのキャリアでもっと活躍したいとお考えの方は、早めにIT業界に転職することでこれから先10年後に重要な人材へとなるかもしれません。

未経験者からITへ足を踏み入れた人も多い

そもそも現在では、全くの未経験からIT業界へ転職した人も多くなりつつあります。

帝国バンク_図

引用:新型コロナウイルスによる企業業績への影響調査|帝国データバンク

帝国データバンクが2021年4月に発表したデータによると、新型コロナウイルス感染拡大にもかかわらず電気通信・郵便業界は前年度比で26%業績を伸ばしています。

厳しい状況でも業績を伸ばしているのがIT業界であるため、就職・転職者にも人気です。その中には業界未経験者も多いため、未経験者であっても転職することは問題ありません。

IT業界未経験者が転職活動前にするべきこと

ここではIT業界未経験者が転職活動を成功させるためにも、転職活動前に必ずすべきことについて解説します。

転職する理由を明確にする

まず最初にやらなければいけないのは、転職する理由を明確にすることです。

例えば、給料に不満を感じているにも関わらず、残業がない企業へと転職しても意味がありません。厚生労働省が発表している「令和2年転職者実態調査の概況」によると、転職者の理由は主に次の通りとなっています。

転職の理由割合
労働条件が良くなかった28.2%
満足のいく仕事内容でなかったから26.0%
賃金が良くなかったから23.8%
契約期間の満了4.9&
定年3.0%

(参考:令和2年転職者実態調査の概況 転職の理由から独自作成|厚生労働省)

このように労働条件が良くなかったや賃金が良くなかったなど、以前の仕事に満足しておらず転職をした人の割合を合計すると「約76.6%」となっています。

まずは自分の転職の理由を明確にしなければ、その後の転職活動を始めることはできません。自分で転職する理由を明確に言語化できるようにしてから、転職活動へと行動に移しましょう。

転職で希望する職種・企業を決める

転職する理由を明確にしたら、次にやることは希望する職種・企業を決めることです。

自分がどのような条件を転職先に求めているのか、どのような職種や企業であれば自分の希望を叶えることができるのかという観点から自分に適したところを探しましょう。

そうすることで実際に働き出してから思っていたのと違った、というミスマッチをある程度防ぐことが可能です。

IT関連の専門用語を抑えておく

IT関連の専門用語はある程度事前に抑えておきましょう。

転職の際にも面接で専門用語を使って話す必要があるケースも考えられます。少なくとも最低限知っておかなければならない専門用語が分からないと、準備をしていないとみなされかねません。

未経験者歓迎の求人を探す

未経験者の人は「未経験者歓迎の求人」を利用するのも、転職を成功させるためのポイントです。

やはり転職の求人には、未経験者でも歓迎しているものと、すぐにでも活躍してくれる即戦力を望んでいるものの2種類があります。

未経験者歓迎の求人は教育制度が整っていたり、未経験の人でもスムーズに転職できる環境が整っているのが特徴です。未経験者歓迎の求人をうまく利用して、転職活動をスムーズに進めると良いでしょう。

IT業界未経験者が転職失敗しないためのポイント

IT業界未経験者でも転職に失敗しないためには何をすれば良いのでしょうか。

転職活動をする前に未経験者こそ知っておきたいポイントについて、以下で詳しく解説していきます。

希望する職種に必要なスキル・知識を身に付ける

働きながら転職活動をする

仮に転職するとしても、働きながら転職活動を行いましょう。

厚生労働省が発表している「令和2年度 転職者実態調査」によると、離職期間なしと答えた人が約26.1%となっています。

厚労省_図

(厚生労働省発表 令和二年度 転職者実態調査より独自作成)

離職期間が1ヶ月未満と答えた人の割合は27.1%となっており、転職経験者の約半分が1ヶ月以上空白期間をあけていないことが分かります。

空白期間が長くなってしまうと、転職の際に理由を尋ねられることは避けられません。

また収入がない期間が続いてしまうと、徐々に追い詰められてしまい、とりあえずどこでもいいから転職しようと考えてしまいがちです。

転職する理由などを忘れてどこでもいいからと就職してしまうと、かなりの高い確率で失敗してしまうので、できるだけ働きながら転職活動することをおすすめします。

志望動機を魅力のあるものにする

志望動機が弱いと転職に失敗してしまう可能性が高まります。

企業を志望している同期は、その人が本当に求めている人材なのか、今後長く会社で働いてくれるか判断するための指標です。

そのため未経験者の場合、経験者よりもなぜその企業に転職したいのか、転職したらどのようなことをやりたいのか具体的に説明できるように準備しておく必要があります。

企業分析は怠らない

転職に成功したいのであれば、企業分析を行ってはいけません。

希望している企業が現在どのような人材を欲しがっているのか、自分が転職した場合どのように貢献することができるのか、的確にアピールできるように準備しておく必要があります。

たとえどれだけ優秀なスキルを持った経験者であっても、その人がその企業の求めている人材でなければ採用されることはありません。逆に言うと、未経験者であってもその企業の求めている人材であれば採用してもらえる可能性が高まります。

前職の経験や実績を上手くアピールする

未経験者がIT業界へ転職する際に立ちはだかる壁が、前職の経験や実績をいかに上手くアピールするかという点です。

仮に全く関係のない上司からIT業界へ転職する場合、前職の経験や実績をうまくアピールできない場合があります。しかしそこを工夫してそれまでの経験や実績をIT業界とうまくつなげることにより、採用担当へ強い印象を与えることが可能です。

また経験や実績を活かすことのできる人材だと採用担当に思われれば、内定を獲得する確率が高まります。

転職活動をする前に前職の経験や実績を整理して、どのようにアピールするか、IT業界へ転職する場合どのような利益をもたらすことができるのかうまく説明できるように準備しておきましょう。

プログラミングスクールに通う

未経験者はプログラミングスクールをうまく活用しましょう。

希望している職種によっては、どうしてもプログラミングに関する知識やスキルを使用される場合があります。そこで事前にプログラミングスクールに通っておくと、転職活動もスムーズに進めることが可能です。

またプログラミングスクールによっては、未経験者の人へ転職活動のサポートを行っているところもあります。すべてのカリキュラム終了後に提携企業に紹介してくれるスクールもあるため、未経験者にとってはかなりありがたい制度と言えるでしょう。

転職エージェント・転職サイトを利用する

未経験者がIT業界へ転職する場合、転職エージェントを積極的に活用しましょう。

全く馴染みのない業界へと転職する場合、最低限必要な知識や経験、準備しておかなければならないことをエージェントから情報収集することができます。

また働きながら転職活動をすることができるので、自分の理想や条件に適った企業をエージェントに代理でリサーチしてもらうことも可能です。

限られた時間を有効に使いながら転職活動をできるため、働きながらでも無理なく理想の転職先を探すことができるでしょう。そういった意味でも転職エージェントは、未経験者がIT業界へ転職する際には必要不可欠といえます。

IT業界未経験者が転職前に必ずチェックしておくべきこと

ここではIT業界未経験者が転職前に必ずチェックしておくべきことについて解説します。

これさえ知っていれば未経験者であっても転職後に失敗したと感じることはないので、必ず覚えておきましょう。

ブラック企業ではないか

ブラック企業ではないかは必ずチェックしておきましょう。

現在では実際に働いたことのある人の企業の口コミや、職場の環境・福利厚生・休日など簡単に確認できるサービスやサイトがあります。

応募前から志望している企業がブラック企業であるか確認することが可能です。

転職してからブラック企業だったといった事態に陥らないようにも、積極的に活用して失敗しないように対策をしましょう。

教育制度は整っているか

未経験者がIT業界へ転職する場合、必要なスキルや知識を一から学ばなければなりません。

そこで未経験者が転職するのであれば、プログラミング研修や新人研修など教育制度が整っているところを選ぶというのもおすすめです。

転職に成功したとしても、仕事についていけずに辞めてしまうというのは非常にもったいないので、教育制度が整っているかどうかは必ずチェックしておきましょう。

業績は安定しているか

どの業界に転職するとしても、業績が安定しているかどうかチェックするというのは忘れてはいけません。

せっかく転職したにも関わらず、すぐにリストラされてしまっては転職した意味がなくなってしまいます。

業績が安定しておりリストラや倒産の危険性がない企業なのか、転職前に必ずチェックしておきましょう。

IT業界未経験者の転職でよくある疑問

ここではIT業界未経験者の転職でよくある疑問について紹介します。

資格はとったほうがいいの?

IT業界では様々な資格があるため、実際にその資格が転職先で役に立つかどうかというのは分かりません。

そのため未経験者であっても事前に資格を取得する必要はなく、転職してから必要に応じて勉強すれば間に合います。

30代・40代は厳しい?年齢は若くないとダメなの?

IT業界未経験者が転職する場合、年齢が若ければ若いほど有利になるのは事実です。

20代はフレッシュさや仕事への意欲といった伸びしろを期待してくれるため、他の年代よりも好意的な目線で採用してくれることは否定できません。

しかし30代、40代、50代の未経験者であっても、IT業界へ転職することは可能です。

未経験者がIT業界への転職を成功させるためには、まずは自己分析を行い適切に採用担当へアピールを行うことになります。これさえしっかり行なっていれば、年齢関係なく転職することができるでしょう。

逆にこれができていないと若い年齢であっても、転職に失敗してしまうため注意してください。

プログラミングスキルはないとダメなの?

上記でも少し触れたように、プログラミングスキルが必要ない職種や業務もあります。

そのためプログラミングスキルが必要かどうかは、志望している職種や業務によって大きく変わるでしょう。

プログラミングスキルがないからと言って、IT 業界への転職をあきらめる必要はありません。

女性でも未経験から転職できる?

IT業界は人材不足ということをお伝えさせていただきましたが、不足している人材に女性の採用強化も必須とされています。女性歓迎のIT系求人も多くあり、もちろん未経験からの募集もあります。

ライフステージの変化にも対応しやすく、在宅ワークの多いIT業界への転職は女性にもおすすめできる仕事です。

未経験でも充分活躍できる!

近年では人気の企業として必ず上位に食い込んでいるIT企業。

専門的な知識やスキルを必要とされるのではというイメージも強いため、未経験者が転職先としては適していないのではと考える人も多いです。

しかし今回紹介したように、今後IT人材が不足することが確実視されている日本では、今からIT業界へ転職したとしても十分活躍できる可能性があります。

未経験者がIT業界へ転職するのであれば、今回紹介した失敗しないためのポイントや転職前にチェックしておくべきことをしっかりと把握して転職活動を行いましょう。

きっとあなたの理想の転職先が見つかりますよ!

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