看護師の転職

病院以外の職場に転職したい看護師必見!目的別のおすすめを紹介

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看護師は病院で働くイメージが強いですが、病院以外でも看護師を必要としている場所は多数あります。病院で働いた経験があるからこそ、病院以外でも必要とされる専門知識やスキルが発揮できることも多いです。

今回は病院以外への転職を考え中の方向けに、看護師が病院以外に転職する場合のおすすめ職場を紹介します。「病院以外に転職したいけど、どこがいいのか知りたい」という悩みを抱える方にもわかりやすく解説しますから、ぜひ最後まで読んでみてください。

病院以外で看護師が働くには?

看護師は病院に多くが所属していますが、実は病院以外の職場も需要が高まっています。病院以外で人気の高い職場や給与などを見ていきましょう。

病院やクリニックで働く看護師は8割近く

まず看護師は病院で働いているイメージが強いですが、実際に令和元年の統計でも60.5%が病院、18.8%が診療所で働いており、看護師のほぼ5人中4人は病院やクリニックで働いているという結果です。

その他にも助産所や介護老人保健施設、訪問看護ステーション、養成学校などでも看護師は働いていますが、看護師全体で見ると少数派と言えます。病院やクリニックで医療現場に携わる看護師が多い反面、病院から離れようとする看護師が多いことも事実です。

ハローワークや求人サイト、転職サイトにも病院以外の職場が掲載されており、看護師を求める内容は非常に多くなっています。日本は現在少子高齢化が進行中で、今後10年でさらに高齢化の勢いが加速していくことが指摘されています。

そのような状況で福祉施設や介護施設は看護師を必要としており、転職者の受け入れ窓口を広げているようです。

参考:日本看護協会 看護統計資料室 (1)総数(年次別・就業場所別)

https://www.nurse.or.jp/home/statistics/pdf/toukei01.pdf

病院以外で人気の転職先

病院以外にも看護師の職場はありますが、中でも看護師から人気の高い職場を紹介します。

  • 訪問看護ステーション
  • 検診センター・献血センター
  • 介護・福祉施設
  • 医療機器メーカー(フィールドナース)
  • 治験看護師(CRC)
  • 保育園・幼稚園
  • 産業看護師(一般企業)
  • 児童養護施設
  • 美容系クリニック

他にも病院以外の職場はありますが、人気が高いのは上記の職場です。いずれも夜勤のない仕事が多く、高度な医療技術も必要とされない職場がほとんどです。

また、患者さんが急変するリスクも非常に低く、毎日の仕事もルーチンワークが基本となっています。病院のように常に張り詰めた緊張感を持つ必要がなく、精神的な負担も少ない点が特徴です。

給与は病院より下がりやすい

病院以外の職場は長く働くならおすすめですが難点もあります。特に大きいのが給与ダウンで、ほとんどの職場で病院よりも年収が下がる点は理解しておくべきです。

ただし、産業看護師や美容系クリニックは働き次第でインセンティブや昇進がしやすいため、給与に心配がある方はしっかりと職場を選びましょう。給与が低い分働きやすいというメリットもあるため、病院とどちらが優れているかは一概には言えません。

働きやすさを重視したいなら病院以外、給与を一番に考えるなら病院という風に考え、自分が転職で何を得たいか考えてから転職活動を進めてください。

看護師が病院以外で働きたいと感じる理由

現在病院で働いている人の中には、「今の職場から転職したい」と考えている人もいるはずです。では、病院以外に転職した看護師は何を理由に転職を決断したのでしょうか。

よくある転職理由について紹介します。

命に関わりたくない

病院で働く以上、患者さんの命に関わる状況と遭遇することも少なくありません。病棟であれば急性期や超急性期ほど緊急性が高く、急変対応にあたるケースが多くなるでしょう。

また、他の病棟や外来であっても、急な心停止やショック症状、大量の吐血などの対応をすることがあります。病院で働いている以上は体調の悪い患者さんが集まっており、いつ命に関わるような事態に遭遇するかわからないということです。

緊急性の高い場面は看護師にとっても体力的・精神的に緊張状態となり、負担が大きいことは事実です。看護師としての責務や使命感をやりがいに感じている方でも、緊急性の高い場面に何度も遭遇すれば徐々に燃え尽きてしまいます。

そうした理由から、「命に関わる現場から離れたい」と転職を決意する看護師も多いようです。

プライベートの時間が少ない

看護師の仕事は日勤と夜勤の繰り返しで、長期休暇でない限りは仕事の時間が長くなります。仕事の時間が長いことでプライベートの時間も少なくなり、疲労によって休日も寝て過ごす方も少なくありません。

特に遊びたい気持ちの強い若い世代の看護師にはストレスが溜まりやすく、仕事への不満が募っていきます。その結果、病院よりもプライベートの時間が確保しやすい病院以外を選び、転職という決断に至る方がいるようです。

夜勤で体調を崩しやすい

看護師なら多くが夜勤を経験しているはずですから、夜勤を続けて風邪を引いたり、具合が悪くなったりした方もいるでしょう。人間は本来朝日を浴びて起き、夜は眠るのが自然なリズムですから、夜勤は看護師の身体に大きな負担となります。

実際に夜勤での無理が重なり、自律神経失調症や躁うつ病、生活習慣病になるケースもあります。仕事である以上は勝手に休むことはできず、他の看護師に迷惑を掛けないために無理をして体調を崩す看護師も多いです。

看護師は責任感の強い人が多いことから、人に頼むより自分が無理することを選ぶ傾向があります。病院の看護師と夜勤は切り離せない関係ですが、無理をして体調を崩して転職を選ぶ方もいるようです。

仕事に残業が多い

看護師の業務は毎日がルーチンワークではなく、日によって変わる患者さんの体調に合わせてケアを行っています。日々多忙な業務の中で患者さんのケア、入退院、看護計画、カルテ記録、新人指導、会議などをこなしています。

仕事の中には部署のカンファレンスやミーティング、院内での研修、看護研究などもあり、仕事ばかりで自分の時間が取れないことも多いです。

また、看護業務以外の仕事は時間外に行うことも多く、結果として残業が多くなります。病院での働き方はワークライフバランスが取りにくく、ストレスが蓄積して転職を考える方が多いようです。

医療の仕事が嫌になってしまった

病院で働いているうちに、そもそも医療現場で働くことが嫌になってしまうケースもあります。病院では医師や看護師、放射線技師、検査技師など色々な方が働いています。

多職種との連携では看護師がチーム内の調整役となることが多く、板挟みの状況に置かれることも多いです。また、医師と患者さんの間の橋渡し役になるのも看護師ですから、人間関係の面でのストレスが多いです。

看護師には職務上多くの責任も発生することから、そうした責任の重さや仕事の多忙さに耐えかねて、医療現場から離れてしまう看護師もいます。

目的別の病院以外のおすすめ職場

病院以外へ転職するにあたって、どのような職場がおすすめなのか紹介します。それぞれの目的別に分けてあるので、「この目的なら自分に合いそう」と感じたら、紹介している職場への転職を検討してみましょう。

命に関わりたくない方におすすめの職場

医療現場で命に関わる機会が多く、転職先では命に関わらない場所を選びたい方の場合は、以下の職場がおすすめです。

  • 美容系クリニック
  • 老人介護施設
  • 保健所
  • 保育園・幼稚園
  • 看護大学・専門学校の教員

上記の職場では生命の危機に関わる症例に関わることがなく、穏やかな業務内容となっています。唯一美容系クリニックだけは外科手術を行うことはあるものの、命に関わる手術ではないため過度にプレッシャーを感じる必要はありません。

他の職場についても検診センターで採血検査がある程度で、侵襲的な医療行為を行うことはほとんどありません。特に保育園や幼稚園は園児とのコミュニケーション、遊び相手が主な仕事ですから、医療的な知識はほとんどいらない点も特徴です。

精神的負担が少なく、後進の育成や地域の健康に貢献するなら、紹介した職場がおすすめです。

プライベートの時間を大事にしたい方におすすめの職場

病院での仕事が多忙で、休日もほとんどないほど忙しかった方の場合は、プライベートの時間を取りやすい職場がおすすめです。以下の職場ならプライベートの時間を確保しやすく、働きやすいでしょう。

  • 一般企業の産業看護師
  • 児童養護施設
  • 学校の保健室

上記で挙げた職場はいずれも土日祝日は休みとしていることが多く、残業も少ないことからプライベートの時間を確保しやすいでしょう。いずれも社員や児童、学生の健康管理が主な仕事で、業務内容にはメンタルヘルスも含まれます。

企業であれば自殺防止、学生であればいじめや不登校などの悩みをカウンセリングし、必要に応じて管理者に伝えることも役割です。病気や怪我の治療よりも病気が発生する前の予防、トラブルが発生する前に対処するための業務が多くなります。

軽い怪我の応急処置を行うことはありますが、その場で対応できない場合は病院に行ってもらうことで解決できます。ある程度の看護経験を積み、判断力や対応を身につけた方におすすめの職場です。

夜勤をしたくない方におすすめの職場

病院で夜勤を経験する中で、「体調を崩した」「体力的に辛い」と感じている方は夜勤なしの職場がおすすめです。以下の職場なら夜勤もなく、体力に自信がない方でも働きやすいでしょう。

  • 訪問看護ステーション
  • 訪問入浴
  • デイサービス
  • 治験看護師・治験医療機関

訪問看護ステーションは平日の日中をメインに、決まった患者さんの自宅を決まった時間に訪問、医師から指示された医療ケアを実施する仕事です。限られた医療資源を有効に活用することが求められるため、一定の看護経験を積んだ看護師に向いています。

訪問入浴とデイサービスは平日の日中に提供されており、時間も決まっているため、予定外の対応が入ることが少ないです。デイサービスでは利用者の送迎はあるものの、1日の利用時間が細かく規定されているため、残業が発生することもほとんどありません。

治験医療機関で働く看護師(CRC)は、新薬の有効性を確認する試験に関わる看護師です。主な仕事は被験者への説明補助、医師や医療関係者との調整役、被験者との面談、服薬指導などで、医療行為を行うことはほとんどありません。事務的な仕事内容が多く、夜勤もない仕事です。

残業なしを希望する方におすすめの職場

多忙な病院業務で毎日残業が多い方は、残業の少ない職場を選びましょう。

  • 献血センター
  • クリニック
  • デイケア・デイサービス

上記の職場なら残業はほとんどありません。クリニックは地域性や時期によって一過性に患者数が増加し、一時期だけ残業が入ることもありますが、基本的には残業はないと考えて問題ありません。

デイケア・デイサービスも1日の利用時間が決められているため、利用者は決まった時間に帰宅します。そのため、利用者帰宅後は利用者の記録と後片付けが仕事で、年間を通して定時で帰れます。

色々な記事で「検診センターは残業がない」という情報を目にしますが、それは間違いです。検診センターは繁忙期が年に数回あり、繁忙期になると朝は始業時刻の2時間前に出勤、退勤は終業時刻の2・3時間後になることも珍しくありません。

残業が多く、体力的にも大変な仕事ですから、「残業なし」を重視するなら避けておきましょう。

医療以外の仕事がしたい方におすすめの職場

医療に関わることをしたくない場合には、医療と接点の少ない職場や仕事を選ぶとよいでしょう。

  • 医療機器メーカー
  • ツアーナース・イベントナース
  • コールセンター
  • 医療系ライター

上記は医療現場との接点が少ない職場・仕事です。

医療機器メーカーの看護師は「フィールドナース」や「クリニカルスペシャリスト」とも呼ばれ、病院の医師や看護師に自社の製品・機器を紹介するのが仕事です。医療現場とは関わるものの、直接医療に関わることはなく、自らの経験も活かせる仕事です。

営業マンとはまた異なり、医療機器を正確に操作するために医療的な知識や技術を駆使して、医師や看護師に説明するのが役割になります。

ツアーナース・イベントナースは単発での仕事が多く、ツアーやイベントに同行し、お客さんが怪我や体調不良を起こしたときに対処する仕事です。

コールセンターは主に保険会社や製薬会社の電話窓口で、病気や健康、薬についての質問に対応します。最新の保険知識や医薬品の知識も知ることができ、独自のキャリア形成に役立つでしょう。

そして、医療系ライターはどこかの職場に雇用されるのではなく、フリーランスとして活動します。主に医療の知識を活かして記事を書き、医療技術や企業製品の販売促進などを宣伝する仕事です。

在宅でも活動しやすいため、体力に自信がない方でも始められます。

病院以外への転職を成功させるためのポイント

病院以外への転職を成功させるには、本項で紹介するポイントを意識してください。転職は何となく決めるのではなく、計画的に動くことが大切です。

転職の目的を明確にしておく

転職先を探すためには、何を目的にして転職するのかを明確にしておきましょう。前述の「目的別の病院以外のおすすめ職場」で紹介したように、自分が何のために転職したいのか明確にすると、転職先を選びやすくなります。

逆に転職の目的がはっきりしていないと、なんとなく転職先を決めてしまい、ミスマッチの原因になります。自分が転職先で何をしたいのか、働くうえで大事にしたいことは何かを決めてから転職先を決定してください。

優先したい条件を決めておく

転職の目的が決定したら、次は転職先にどのような条件を求めるのかも決めましょう。求める条件は人それぞれありますから、給与や休日、夜勤の有無、残業の少なさ、仕事内容などの条件をじっくりと考えてみてください。

条件を考えたうえで転職先に求めたいものは何か、妥協できない点に優先順位をつけ、転職先の求人情報を収集してみるとよいでしょう。優先したい条件・妥協できない点を決めておけば転職後のミスマッチも減りやすいはずです。

転職先の評判を確認する

職場を選ぶ際は、実際に働いた経験のある人の口コミや評判も重要です。評判の良い職場は働いている人の質、人柄も良好で、業務も過度な負担が少なく、バランスがとれています。

求人情報には限定的な情報しか記載されていませんから、求人サイトの情報だけでなく、掲示板などの評判も確認しましょう。また、看護師専門の転職サイトに登録している方であれば、担当のアドバイザーに尋ねてみる方法もあります。

インターネットやSNSでは検索すれば色々な情報が得られますから、転職先の評判は忘れずに確認してください。

看護師専門の転職サイトを活用する

看護師専門の転職サイトでは、担当アドバイザーが適した求人の紹介、履歴書の添削、面接対応、年俸交渉なども行ってくれます。看護師が病院で働きながら転職活動を進めるのは大変ですから、看護師専門の転職サイト活用がおすすめです。

一部のサービスを除き、利用は基本無料ですから1つは登録しておくとよいでしょう。

まとめ:看護師の働く場所は病院以外でも幅広い

看護師の多くは病院で働いていますが、病院以外でも働く場所は色々なところにあります。病院以外の職場は夜勤なし、残業なしなど病院にはない条件で働けるところも多数あります。

年収は病院に比べると下がりやすいものの、その分長く働くには向いている職場が多いです。「命に関わる仕事が辛い」、「夜勤や残業が体力的にきつい」、「プライベートの時間が少ない」などの不満がある方は、病院以外の職場を探してみましょう。

転職の目的を明確にして、理想の職場への転職を実現させてください。

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