業界・職種別の転職

【マーケティング未経験必見!】転職するなら狙い目はWebマーケティング

昨今の転職業界で人気の『マーケティング

新卒から中途採用まで、マーケティングの仕事に就きたいと憧れを抱く方が増えています。

そんなマーケティングの仕事に、あなたはどんなイメージを持っているでしょうか?

華やかな世界、エリート、クールでおしゃれ…そんなイメージを持っている方、多いのではないでしょうか。

  • 未経験でもマーケティングに転職はできる?
  • 30代を過ぎてもイケる?
  • 資格は必要?スキルは?
  • Webマーケティングってどんな仕事?

そんなマーケティングに対する様々な疑問に答えていきたいと思います。

最近人気の『マーケティング』、あなたはしっかり理解できている?

『マーケティング』とは

そもそも『マーケティング』とは何?そう聞かれて、あなたは明確に答える事はできるでしょうか?

日本マーケティング協会による『マーケティングの定義』は以下のように示されています。

「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。」

引用:公益社団法人日本マーケティング協会

そして経済学者であるピーター・ドラッカーは「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。」と言っています。

マーケティングとは、直接的に顧客に対して売り込みを行うことなく、市場のニーズを調査し、顧客自ら商品を求める状態を作り出すことなのです。

マーケティングの仕事内容

以上を踏まえて、それではマーケティングの仕事とはどういうものになるでしょうか。

マーケティング戦略を考える上で、いくつかのフレームワークがありますが、その中で最もポピュラーなのが『3C分析』です。

【3C分析】

  • Customer:市場・顧客
  • Competitor:競合
  • Company:自社

市場調査を行って顧客のニーズを理解し、競合商品を研究し、自社商品の分析に活かしていく。

このように、マーケティングは調査・分析・反映が基本となります。

更に商品開発だけでなく、広告・宣伝に関してもニーズに合ったメディアを選出したり、その後の効果検証まで仕事内容に含まれています。

  • 市場調査
  • 広告・宣伝
  • 効果検証

このフローを延々繰り返す仕事だと言えるでしょう。

POINT

マーケティングの仕事は、売り上げを増やす仕組み作りをすること

マーケティング職の就職先

ニーズが急増しているマーケティングの仕事。就職先の幅が広いの特徴です。dodaで求人検索したところ、Webマーケティングの求2,489件ヒットしました。(2023年3月時点)

未経験OK!第二新卒歓迎!の企業もあり、超大手ポータルサイトなどの大企業も未経験で募集しているのでねらい目ですね。

マーケティングの就職先

  • 広告代理店
  • コンサルティング会社
  • IT・WEB・インターネット関連企業
  • メーカー等のマーケティング部

など

華やかなイメージにつられて転職すると、「こんな筈では…」となる可能性大!

マーケティングは実際のところ、データ分析が仕事の大半を占めています。

やはり華やかなイメージを抱いて転職を希望する方は多いですが、そのまま転職を成功させてしまった方には「こんな筈では…」と後悔してしまうパターンも多いようです。

マーケティングは上記を見て分かる通り、知識や経験がないと仕事になりません。即戦力の中途採用ならばいざしらず、未経験者となれば最初から高給は望めません。

転職によって収入が減るのは必至という状況で、それでもマーケティングの仕事をしたいという熱意がなければ、なかなか務まらない仕事です。

マーケティングは未経験でも転職はできるのか

未経験転職するなら、20代のうちに決意した方がいい

それでもやっぱりマーケティングの仕事がしたい!という方は、できる限り早く転職することです。

どの職種でも、30代以降は転職が難しくなるというのが定石ですが、マーケティングは輪をかけてその傾向が強くなります。

知識と経験がものを言うマーケティングは、未経験であればまず研修が必要になります。

更に知識を詰め込んだところで、実際に実践できなければ意味がなく、そこからまた経験を積んでいく必要もあります。

マーケティングで評価されるのは、仕事のプロセスではなく実績であり、いかに業績に貢献できたかという実利評価になりがちな世界です。

となれば、企業としても未経験者では伸びしろがある若い世代を雇用したいとなるのも、仕方がありません。30代、40代と年齢が上がれば上がるほど、中途採用で求められるのは即戦力というのが現実です。

マーケティング実務未経験でも、同業種なら転職しやすい

では30代以降の転職は諦めるべきかというと、一概にそうと決めつけてしまうのはまだ早いです。

例えば以下の例などは、将来性を見込んで採用される可能性もあります。

  • 『マーケティング』としては未経験だけど、営業として〇年勤め、要望やニーズを研究しながら顧客それぞれに合った営業活動を行うように努めた。
  • 業界で10年近く働いてきて、どんな商品がどんな世代に好まれるか、どの世代にはどんな商品やアピールが効果があるか、経験で分かるようになった。
  • 企画開発に携わり、市場調査の経験はあるので、ある程度のノウハウは理解している。

これらは実務は未経験ですが、実質マーケティングの一端に関わった経験があるとアピールすることができます。

土台はあるので、その後の覚えも早いでしょう。

更に同業種であれば、商品知識や、商品・業界への愛着もあると評価されやすくなります。

30代以降でも、アピールの仕方で転職可能になる可能性もあるので、自身の棚卸しを徹底的に行ってみてください。

マーケティング未経験者は資格を取ることもおすすめ

転職においては「資格を取れば有利になりますか?」という質問は、どんな業界でも上がりがちです。

国家資格や必須資格なら当然聞くまでもなく取るべきですが、それ以外なら転職ではあまり効果がない資格も正直にいえばいくらでもあります。

マーケティングも資格が無くてもなれる職種なので、実際には必要ありません。

とはいえ、未経験でマーケティングに転職したいとなれば、取っておいて損はないと言えます。

もちろん取ったからといって、採用に直接的に影響があるわけではないですが、資格取得のために勉強することでマーケティングの基礎知識を得ることができ、更に仕事に対する熱意として、アピールする材料にはできるという点で有効ではあります。

マーケティングに関する資格は以下の通りです。

中小企業診断士

マーケティングに関わる資格の中で、唯一の国家資格です。国家資格であるだけに、他の資格に対して難易度は格段に高くなります。

初心者にとってはかなり高度な資格になるでしょうが、その分取得できれば、かなり強力なアピールに使えるでしょう。

参考:一般社団法人 中小企業診断協会『中小企業診断士試験』

マーケティング・ビジネス実務検定

C級〜A級まであり、初心者はC級とB級まで受けることができます。

実務能力を総合的に評価する資格試験なので、勉強することで実務の知識を得ることができ、初心者にはおすすめの資格です。

マーケティング検定

3級〜1級まであり、初心者は3級を受けることができます。民間資格ですが、内閣府の認定を受けている資格試験です。

博報堂が新入社員の研修用として導入しており、初心者ながらに基礎を身につけるのにもおすすめです。

参考:公益社団法人日本マーケティング協会

マーケティング未経験者におすすめなのはWebマーケティング

IT系は常に人材不足

「現職の業界にはもうウンザリ!違う業界で心機一転頑張りたい!」「転職の機会に新しいジャンルの幅を広げたい」そんな風に考えている方には、Webマーケティングがおすすめです。

やはりただでさえマーケティングとして実務経験が無いのに、更に業界の知識がないとなれば、転職の難易度が爆上がりしてしまうことは、ここまでの話で理解できることと思います。

その点でいうと、IT系は現在急成長している業界であるだけに、どの職種でも常に人材不足に陥っています。それはマーケティングも例に漏れず、現在転職業界ではWebマーケティングはかなり人気が高くなっています。

人材不足が起こっているだけに難易度も低めということで、おすすめの業界です。

個人でも始めやすいからこそ、年齢に左右されづらい一面も

また、Webマーケティングは個人の副業としても現在注目されています。マーケティングの知識は、営業や企画、広報、クリエイティブ系など様々な職種でも流用することができす。

書店では独学でも始めやすい書籍がたくさんあり、またスクールや通信講座などもあります。それらで得た知識を応用して、自分でサイトやブロクを運営し、アフィリエイトなどで広告収入を得る副業は、現在ではだいぶ一般的になってきました。

最初から高収入を狙える方法ではありませんが、年収何千万円、何百万円を実際に実現させている方もいます。

ある程度の収入が得られるようになれば、それが実績として転職活動に活かすこともできるでしょう。

30代からの転職は難しいかもしれませんが、まずはWebマーケターとして副業から始めてみるのも一つの手です。

マーケティング職、転職市場の現実と将来性

マーケティング全体で見ると、求人数そのものが少ない

マーケティングの未経験転職を難しくしているのは、そもそもの求人数が少ないという事が理由の1つとしてあります。

元々日本では、昨今ようやく注目され始めた職種でもあります。

大企業ではマーケティングの部署を設け、優秀な人材を確保しようと動き出しているところも多いですが、中小企業では未だにマーケティング専任部署がそもそも無い、というところも多いでしょう。

また、新しい人材を入れる余裕が無いから、現在いる社員に兼任でマーケティングを学ばせて着任させていたりもします。

そうなれば、担当者が辞めない限りポストが空かないということになってしまいます。

大企業のマーケティング部門であれば、新しく入れるなら新卒や第二新卒といった若い世代が対象になるでしょうし、退職で空いたポストには即戦力を入れたいとなるのも予想できます。

元々少ない求人案件に、未経験の中途採用枠がどれほどあるかは想像に難くありません。

だからこそ狙い目はWebマーケティング

ということで、やはり比較的人材不足傾向にあるIT業界が狙い目、という話に戻ることになります。

Webマーケティングは、一般的なマーケティングに加えて、対象はWebサイトやスマートフォンのアプリ、SNSなどといったWeb上のプロモーション活動が主になります。

いかに自社サイトやSNSの閲覧数を増やすか、SEO(検索エンジン最適化)の知識や、サイトの見やすさ・使いやすさといったWebデザインの知識なども必要です。

Webマーケティング向けの資格もあるので、勉強を兼ねて挑んでみてはいかがでしょうか。

ネットマーケティング検定

Webマーケティングの基礎知識を学べる、初心者向けの検定です。

参考:株式会社サーティファイ『ネットマーケティング検定とは』

Webアナリスト検定

マーケティングに重要なデータ分析を、Webマーケティングの観点から体系的に学べる資格です。

参考:日本Web協会『Webアナリスト検定』

IMA(Internet Marketing Analyst)検定

Webマーケティングの現場で、即実践で使える知識をカリキュラムにまとめているため、現場で使える知識を身に着けたい人におすすめの資格です。

参考:クラウドマネージメント協会『IMA検定』

マーケティングの知識と経験は将来性抜群!

先にも言っているように、マーケティングの知識は様々な業界と職種で大いに役立てることができます。

これから更に重宝される仕事だと思いますし、独立や起業にももちろん応用できます。ビジネススキルとして持っていて損はありません。

転職可能かどうかは置いておいても、興味があるのであれば、ひとまず独学ででも勉強してみることをおすすめします。

知識を得ることで、今後自分がどうなっていきたいかキャリアパスも描きやすくなるでしょう。

やっぱり転職したい!と思うようであれば、改めて資格を取得したり、スクールに通ったり通信講座などで本格的に勉強してみてもいいでしょうし、また副業で実績を作ることにチャレンジしてみてもいいでしょう。

職種としても、個人としても将来性は抜群です!

マーケティングは転職が難しい!だから転職サイトより転職エージェント

ただでさえ余程の実績がないと、難しいと言われるマーケティング転職。未経験で転職を狙うなら、一人での転職活動になる添削サイトを使うより、転職エージェントを利用しましょう。プロの手を借りない限りは確実に難航するでしょう。

とはいえ、転職エージェントは転職業界の事情を知り尽くしています。

いかに未経験からのマーケティング転職が難しいかも熟知しているはずなので、プロならなんとかしてくれるだろう!と甘く見ていると、門前払いを食らう可能性は高いです。

最低限転職できるレベルの勉強はしておきましょう。

それでは、おすすめの転職エージェントを紹介します。

大手優良企業の求人が豊富【doda】

doda

doda」 は大手優良企業の求人が豊富で、利用者の評価が高い転職エージェントです。

doda(公式サイト)

マーケティングは華やかな仕事じゃない。転職前にしっかり現実を見据えよう

マーケティングに華やかなイメージや憧れを持って、明確なビジョンもなしに転職を考えているのであれば、けっしておすすめはしません。そういった方は、大抵転職後に後悔する方が多いのです。

マーケティングは実際、地道な調査と視野を広く持った分析力、確実な結果を出す根気などが求められます。

それを「泥臭い仕事」と表現する方もいます。

しかし、業績に直結する仕事だけに、やりがいは十分!

現状、経験者でも転職が難しく、未経験者ならなおさら超難レベルの転職ではありますが、完全に道が絶たれているわけではありません。

自分の得意分野や、現在人材不足気味であるIT業界のWebマーケティングなどを目指して挑戦してみてはいかがでしょうか。

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