年齢から考える転職

【50代からの転職】すぐ決まる人がいるのはなぜ!?デキる人から学ぶ転職法

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50代の転職は、一般的に難航すると言われています。しかし中には、年齢や転職回数の多さといった、転職に於いてのハンデを物ともせず、すぐに転職を決めてしまうという人もいます。

定年の延長や、終身雇用制の崩壊、新型コロナの流行などで、50代の転職が増えていると言われる昨今、50代でもすぐに転職を決めてしまう人の極意はぜひ聞いておきたいものです。

デキる人から学ぶ、50代の転職法を紹介します。

50代の転職は難しい?50代転職事情の実態

転職の極意を学ぶ前に、まずは現実を見つめることが大事です。50代の転職事情の実態はどのようになっているのか、覚悟して受け止めてください。

男性・女性共に50代からの転職率は極めて低い

50代の転職が難しいとは聞きますが、実際にどれだけ難しいのでしょうか?厚生労働省の『雇用動向調査』に『年齢階級別転職入職率』の統計があるので、見てみましょう。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-2/dl/gaikyou.pdf

女性の場合は1度30代あたりで大きく下がりますが、これは結婚や出産などのライフイベントの影響が大きいと思われます。40代で持ち直した後は、年齢が上がるごとに転職入職率は下がっていきます。40〜44歳で11%と少し高めにはなるものの、45〜49歳で9%と2%も一気に下がり、50代後半では7.8%。下がる一方です。

男性に至っては、全年齢中50〜54歳が一番低く、4.2%。表中でも最も低い数字です。

50代に対する企業の採用意欲

学情が2022年6月に発表した統計で、『中途採用において特に採用したい年齢層』という企業向けのアンケートでは衝撃の結果になっています。

20代が64.3%と半数を軽く超える数字となっており、次点で30代で31.9%…50代の項目の項目がない…?40代でも3.8%と、驚くほど低いのです。とはいえ、悲観するのはまだ早いです。

こちらの表は同じく学情が行った企業向けアンケートですが、タイトルに『中途採用において、対象となる年齢層』とあるように、決して採用対象外ではないということです。

20代や30代に比べて、50代の採用意欲は18.8%と低くはありますが、『特に採用したい』枠ではなくとも、スキルやアピール次第でチャンスはあるということです。

(学情:https://service.gakujo.ne.jp/220623

50代が転職活動にかかる期間

厚生労働省、『令和2年転職者実態調査』の『転職について』にある年齢別離職期間の表から、年代別に抜粋したもので見てみましょう。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/6-18c-r02.html

20代が少々長期化しやすいように見え、50代とおおよそ同じように見えるため、50代の長期化があまり目立たないようにも感じます。

とはいえ、実際に背景を考えてみると、20代では社会人経験もなければ転職経験も浅いです。転職活動が初めてという人も多い世代だと思えば、長期化しがちなのも頷けます。

30〜40代では社会人としての経験も身につき。転職活動のコツを掴んでくるのか、在職中に転職活動を行うか、退職後に始めたとしても1か月以内で採用されている割合が多いです。

その前提で改めて見ると、50代が経験はあるのに20代とあまり変わらず、離職期間な

しが減り、50代前半では1か月以内の採用が全年齢中でも明らかに割合が少ないのが見て分かります。

30〜40代に比べて、1か月以上の離職期間が50代では長くなっているように感じてしまいます。

50代の転職はすぐ決まる人と長期化する人とで両極端

50代の転職活動では、早い人は在職中に1か月以内で決められる人もいれば、退職後半年や1年経っても決められないという人もいる、両極端で分かれる特徴があります。

なぜそんな特徴が生じてしまうかというと、若い世代のように『ポテンシャル採用』という概念が無くなっていること。即戦力どころかマネジメント職の年代として、経験とスキルをしっかり評価されること。50代ともなれば定年までの年数がなく、採用コストが高くても欲しいと思う人材か、シビアに見られることなどの理由が関係しています。

若手に比べれば、そりゃあ経験も知識もスキルもあるかもしれませんが、それ故に柔軟性や協調性に欠けるかもしれない。長年のプライドが邪魔をして、現在のメンバーの和を乱すかもしれない。様々な理由から警戒されがちなのが50代です。

その警戒を解ける人が転職をすぐ決めることができますし、解けない人は長期化する傾向があります。では、その『警戒』はどうやって解くのでしょうか?

50代でも転職がすぐ決まる人には特徴がある

50代でも転職がすぐに決まるという人には、特徴があります。あなたはこれに当てはまるでしょうか?

仕事に対する意欲が高い

できることだけやればいい、できないことは避ける。そういった消極的な姿勢ではなく、50代であろうができないことでも積極的に学ぼうとする姿勢であったり、雑用であろうと電話応対であろうと、自分から進んでやろうという意識が高い傾向がある方は、転職活動が長期化せずにすぐ決まっているように思います。

年上だから、上司だからと、雑用、掃除、電話応対など『新人にやらせる』という気持ちでいると、煙たがられるかもしれませんよ。

転職活動時に年収にこだわらない

50代ともなれば、勤続年数や役職などで年収が上がっていることと思います。しかしその年収は、その会社で上げた実績を元に上がったものなので、転職によってチャラになることは大いにありえます。

事実、50代の転職では年収が下がりがちと言われていますが、それに対して「絶対に下げたくない。むしろ上げたい」と拘りすぎることで、長期化してしまう可能性は上がってしまいます。

すぐに転職を決められる50代は、「まずは下がってでもこの会社に入りたい」という熱意を持って転職活動に励む人が多いです。転職先でまた実績を積むことで、評価対象となり年収を上げることは十分可能です。

50代の転職が難しいことを理解している

そもそも50代の転職は難航するという現実を、受け入れているかいないかで、転職活動の内容も変わってくるものです。

自分には経験も知識もスキルも実績もあるから、どうせすぐ次が決まるだろうと高をくくっていると、必要な準備をすることさえできていないものです。

難しいからこそ、自分のやるべきことを万全に準備しておけるし、全力で挑むことができるのです。

年齢、職歴、スキルを鼻にかけない

50代で転職がすぐ決まる人というのは、それだけに元々高いスキルや役職経験、数々の実績を上げているポテンシャルが高い方が多いです。しかし、過去の実績をアピールポイントとして使うことはありますが、いつまでも自慢話を繰り返すということもなく、経験として昇華する能力に長けている人が多いです。

過去の実績に胡座をかかず、過去の経験を活かして、更にスキルアップを考えています。

常にポジティブで周囲にも気を配っている

辛くて苦しい時に落ち込み悩むのではなく、そんな時ほど自分に何ができるのか模索し、実行します。失敗を恐れず、失敗したならしたで次の方法を考える。次に活かす事で成功を掴み取っているのです。

また、年上だから、上司だからと線を引かずに、社内で困っている人がいれば分け隔てなく話を聞き助言をしたり、時には手伝うこともあります。それが周囲の信頼に繋がっていくので、チームとしての力を発揮できたり、人脈に繋がることもあります。

企業が求職者に求める要素を察してアピールする

そもそも転職活動では、ただ自分のできることをアピールするだけでは意味がありません。企業が求める人材はどんな人なのか、今求められてるスキルは何か、どういう理由で人材を求めたのか、何を成せる事を期待されているのか、そこに応えることができる人が採用されるのです。

まずは企業研究第一、そして自分のスキルをどのように発揮すれば企業に貢献できるのか、そこを理解してアピールできる人がすぐに転職を決めることができる人です。

50代からの転職でやっておくべきこと

ただでさえ難しい50代の転職だからこそ、徹底した前準備が大事というのは、何度かお伝えしている通りです。では、実際にどんな事に気をつけて準備すればいいのでしょうか。

自分の正しい市場価値を認識する

まずは自分の市場価値を理解しておく、いわゆる『自分自身の棚卸し』です。職務経歴、役職経験、スキル、実績など、自分のアピールポイントを見直した上で、正しく自分を評価し、市場価値を見極めます。

50代で転職活動を考える方の多くは、自分の価値を高く見積もりがちな場合が多いです。高く見積もりすぎてしまうと、身の程に合わない求人ばかりに挑戦してしまうため、採用に至らず長期化することになります。

一旦プライドを捨てて、自分をしっかり客観視することを心がけましょう。自分ひとりではどうしても主観的になりがちなので、友人や家族、同僚などに聞いてみるのもおすすめです。

PCスキルを磨く

PCに苦手意識を持っている人が居るとしたら、いい機会なのでこの辺で逃げるのを止めてしっかり学んでいきましょう。

ビジネスの基本として学んでおきたいのは、Excel・Word・PowerPointなどのOffice系ソフト、タイピング、それから昨今新型コロナの影響もあって一般的に利用されるようになったzoomやChatWorkなどのオンライン会議ツールです。

履歴書や職務経歴書がOffice系ソフトで作成されている事で、PCスキルの基本がある事をまずチェックされます。内容のクオリティも評価対象になるので、丁寧に作成したいところです。

社内外でオンライン会議を取り入れている企業も多く、入社後に新人に50代が教えを請わなければいけないと考えれば、人事が敬遠するのは頷けます。最低限の基本は使いこなせるようにしておきたいところなので、苦手な方はPCの基本操作が学べるビジネススクールで短期集中で学ぶ環境を作ることをおすすめします。最近ではzoomなどを利用したオンライン講座も増えているので、オンライン会議ツールを使うこともできて一石二鳥です。

転職を決めても採用が決まるまで仕事は辞めない

50代の転職は、やはり長期化を覚悟しておくべきです。すぐに決まればそれはそれで問題ないので、とにかく採用が決まるまでは絶対に仕事を辞めないようにしてください。

もしも採用が決まらないうちに退職してしまった場合、万が一長期化してしまったら貯金を切り崩す生活になってしまいます。自分一人であれば多少は耐えられるかもしれませんが、家族も一緒となると悲惨です。

これまでの生活レベルを落とさなければならないでしょうし、独り立ちしていない大きなお子さんがいる場合には学費などに影響が出かねません。

先に紹介しましたが、50代前半で転職活動期間が6か月以上になる方は約13%、50代後半では約10%います。割合的にさほど高くないから平気だろうと思うかもしれませんが、転職活動で油断と焦りは失敗を招く元です。

50代の転職におすすめの転職方法

求人サイトやハローワークは50代転職におすすめできない

転職で使う媒体として思い浮かべるものとして人気なのは、dodaやマイナビなどの求人サイトだと思います。50代という年代的にはハローワークという方も多いかもしれません。しかし、手軽で気軽に利用できるそれらの媒体は、50代の転職にはおすすめできません。

なぜなら、それぞれの特徴が理由になります。

【求人サイト】手軽さゆえにライバルが多い

使いやすいからこそかなりの人数が使っていて、競争率が激しいです。幅広い世代が使っており、その分30代・40代の若さ・ポテンシャル・経験など様々な面で50代では勝つのが難しい要素を全て兼ね備えた相手と自分の力だけで争わなければなりません。

求人自体の質としても50代に見合わないものが多いので、年収は下がりやすい傾向にあります。

【ハローワーク】未経験者向け求人は探しやすい

各自治体が運営しているため、求人は地元密着型のものばかりで、更に中小企業が多いです。求人を出す企業側も無料で使えるサービスなので、ブラック企業や空求人など、質が悪い求人があるので注意が必要。

ハイクラス、エグゼクティブ、キャリアアップの転職を狙っているなら、ハローワークは求人の層が違います。

元々ハイクラスやエグゼクティブ層は狙っていないし、給料が下がったとしても、家から近いところで働ければいい。という転職を希望しているのであれば、ハローワークは逆に向いています。中小企業求人が多いハローワークは未経験求人は探しやすいです。

転職サイト・転職エージェントは年収を下げたくない人におすすめ

ハイクラス・エグゼクティブ層の転職を狙っている。まだまだキャリアアップをしていきたい。転職で年収を下げたくないといった希望があるのであれば、転職サイトや転職エージェントがおすすめです。

転職サイトと転職エージェントの違いは、個別に担当者が付くかどうかです。自分ひとりでも転職を成功させる自信がある方なら転職サイト、担当が付いて色々とサポートしてほしいという方は転職エージェントを使いましょう。

転職エージェントを使うなら、リクルートエージェントがおすすめです。

友人、知人、元同僚など周囲の人に紹介してもらう

50代ともなれば、周囲の友人・知人・元同僚などが役職に就いていたり、起業をしているという方も多いのではないでしょうか。対等と思っている相手に仕事先の紹介をお願いするというのは、恥ずかしいと感じてしまう方もいるかもしせません。

しかし、何度も言いますが50代の転職は簡単なものではありません、恥ずかしいとかプライドがとか言って拘る人ほど、実は長期化する傾向にあります。

熱意が伝われば、友人の友人などその先まで話が広がる可能性もあります。同じタイミングで実は自分も転職を考えていたという人も現れるかもしれません。その場合に、一緒に起業するというのも手です。

紹介を頼まなくても、周囲に今転職職を考えている。いい話があればぜひ聞いてみたい。という話をしておくだけでも選択肢を広げることができるでしょう。

50代からの転職に成功する人は”企業に寄り添い貢献できる人”

50代で転職を考える方には、「50代までやってきた経験やスキルはどこでも通用するはずだ」という考えを持っている方は少なくありません。しかし、実際に転職で求められるものは、50代という年齢を抜きにしても、「企業に寄り添い貢献できる人」です。

あなたの経験やスキルに企業が合わせていくことは当然無いので、あなたが企業の求めるものを理解し、そこに合わせていく必要があるのです。

臨機応変に対応できる応用力、年齢を感じさせない熱意と行動力、既にあるチームに溶け込みサポートするコミュニケーション能力とマネジメント能力などすべてを発揮できるポジティブさを示していけるように、あなたが変化していってください。

そうすればきっとあなたも『50代で転職がすぐ決まる人』になれるはずです。

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