医療技師の転職

臨床工学技士の新卒求人は難しい?就活のポイントと注意すべきこと

このページにはPR広告を含みます
  1. 「転職info」ではPR広告を掲載しております。但し、報酬目的で虚偽の情報を発信したり、事実に反して優遇するなど、ユーザーの皆様にとって不利益になることは一切いたしません。
  2. 「転職info」は皆様に有益な情報を提供するため、各公式HPやSNSなどからお客様の声を掲載することがあります。但し、あくまで個人的な感想のため、サービス内容を保証するものではありません。
  3. その他、個人情報の取り扱いや免責事項に関してはプライバシーポリシーをご確認ください。

臨床工学技士は医療業界で需要が高い職種であり、毎年有資格者も増加している職業です。しかし、臨床工学技士の就職は少し前まで難しいと言われており、将来性を不安視する方も少なくありませんでした。

現在ではそのような事実はなく、医療技術の進歩に伴って医療機器も進化しており、臨床工学技士の専門知識が必要とされています。そこで、今回は臨床工学技士の就活に注目し、新卒臨床工学技士の求人について詳しく解説します。

これから就職活動をする方はもちろん、第二新卒の方にも有用な情報ですから、ぜひ就職活動の参考にしてください。

臨床工学技士の新卒の求人事情

学校を卒業予定の臨床工学技士の求人について、いつ頃から求人が増加するのか、就活で知っておくべきポイントを紹介します。就職活動をいつから始めるべきか、何から始めればよいかわからない方は参考にしてください。

募集が増えるのは9月頃から

臨床工学技士の求人が始まるのは、専門学校なら3年次、大学なら4年次の9月頃からです。その後、11~12月頃が求人数のピークとなり、新卒の臨床工学技士は多くの新卒求人を目にすることになるでしょう。

新卒求人は9月頃から増加するため、求人が始まってから対策したのでは遅く、早めに対応しておくことが大切です。また、企業からの求人が掲載されたら、早めに応募することもポイントの1つです。

期限が迫ってから応募すると、採用担当者は「積極的に就職する気がない」「情報を定期的にチェックしていない」と判断されるおそれがあります。

求人が増加する時期を予測したうえで、早めに応募することを心掛けましょう。

早い段階で自己分析と企業研究は進める

求人は9月頃から増加を始めますが、求人が始まる前の段階で対策を進めておくことも新卒求人では大切です。特に早い人では、いつ求人が出ても応募できるように4月の時点で自己分析し、狙っている医療機関や企業の研究を進めています。

求人が出てから自己分析を進め、企業研究をしていては、あらかじめ対策してきた人には敵いません。そのため、専門学校なら3年次、大学なら4年次に進級した時点で、ある程度就職先の目星を付け、就職活動への対策を始めましょう。

新卒臨床工学技士の場合、学校に所属していれば教員に相談するのもおすすめです。特に専門学校の場合、就職先との繋がりを持っているケースも多く、就職先の有力な候補をいくつか提示してくれます。

1人で就職活動をするのではなく、学校の制度や教員も活用しながら、自己分析と企業研究を進めてください。

新卒の求人でチェックすべき内容

求人に応募するにあたって、求人情報のどこをチェックすればいいのか確認しましょう。求人情報には、基本的な雇用条件が書かれていますから、どんな働き方ができるか予想するのに役立ちます。

そのため、求人情報では次の情報をチェックしてください。

  • 仕事内容(部署や職種など)
  • 勤務先(自宅からの距離など)
  • 給与(月収・手取り・賞与の有無)
  • 休日(週休二日制・完全週休二日制・年間休日など)
  • 福利厚生(社保・年金・労災のほか、利用できる施設など)
  • 勤務時間(日勤のみか夜勤ありか)
  • 教育制度(新卒向けのカリキュラムや講演会)

上記の情報は多くの求人情報に記載されており、就職先選びでは大切な情報です。チェック項目が記載されていない場合は、職場に関心があることを伝えたうえで、尋ねてみた方がよいでしょう。

尋ねてみても明確な回答がもらえない場合は、言いたくない情報があるか、ブラック企業の可能性があるため注意してください。

新卒臨床工学技士の就活でやってはいけないこと

新卒の臨床工学技士が就活でやってはいけないこと、失敗しやすいポイントを解説します。思い当たるところがある方は、内容を参考にして修正してください。

条件に固執しすぎない

新卒臨床工学技士が就職活動で失敗するパターンの1つに、条件を絞りすぎて就職先が決まらないことがあります。臨床工学技士の主な勤務場所は医療機関であり、多くの新卒者が医療機関への就職を狙っています。

その中でも大学病院や国公立病院など、就職先を限定しすぎて失敗する就活生は多いです。大学病院や国公立病院は医療水準が高く、臨床工学技士としてのレベルアップにもなります。

しかし、その分倍率が高いことに加え、毎年の採用人数にも限りがあります。あえて狭き門を狙いすぎた結果、就職活動が上手くいかずに焦る就活生が多数です。

新卒の就職先は大事な選択ですが、経験を積んでキャリアアップすれば、その後の選択肢はいくらでも広がります。条件を自ら狭めず、条件に固執しすぎないで就職活動を進めてください。

基本的に併願はしない

新卒臨床工学技士の就活事情は特殊で、基本的には就職先の併願は禁止されています。当然、例外もありますが、基本的には学校側で併願を禁止しているケースが多いです。

一般企業の就活では複数社に応募し、その中から自分に合ったところを選べます。しかし、臨床工学技士の場合はそういうことはできず、1つの就職先を選んで活動することになります。

学校と医療機関との関係性があり、併願すると学校自体の信用を落とし、次の世代で採用率が下がってしまうためです。就活する学生には不便な状況にはなりますが、「自分さえよければいい」という考えを捨て、併願せずに就職活動を進めてください。

希望条件適当に決めない

それほど多くはありませんが、「就職できればどこでもいい」と考え、希望条件を決めずに応募するケースがあります。その場合、就職後にミスマッチで退職するか、ブラック企業に採用される可能性が高く、条件を適当に決めて応募するのはおすすめできません。

また、条件を適当に決めているということは、就職先を選ぶ決定打にも欠けており、履歴書や面接でも評価されにくくなります。特に採用面接では、「当院を希望した理由・きっかけはなんですか?」という質問がほぼ間違いなくあります。

条件に固執しすぎても問題ですが、条件をよく考えずに就職先を選ぶのも問題です。まずは、自己分析ややりたいこと、強み・弱みを把握してから、条件を設定して就職先を探しましょう。

履歴書の最終チェックせずに提出しない

職場によっても形式は異なりますが、就活には履歴書の提出が必要です。手書きでもパソコンでも、履歴書を提出する前に必ず履歴書に誤字・脱字、日付の間違い、見落としている部分がないかチェックしてください。

内容の間違いに気付かずに提出してしまうと、採用担当者から大きなマイナス評価を受けてしまいます。また、医療機関は1つのミスが命取りになることもあるため、確認不足は仕事のミスにも繋がりやすいです。

履歴書を作成する際は最終チェックを行うことはもちろん、ミスがあっても対応できるように、早めに履歴書を作成しておく習慣を身に付けてください。

新卒臨床工学技士の就活を成功させるポイント

新卒の臨床工学技士が就活を成功させるためには、採用担当者に好印象を与えるポイントを押さえることも大切です。紹介するポイントは就職希望先に熱意を伝えるだけでなく、能力をアピールするチャンスにも繋がりますから、今後の就活で実践してください。

学生時代に学んだことを言語化する

履歴書の志望動機の欄には、なぜ就職を希望するのか、どのような経験を経て志望するに至ったのかなど、学生時代の経験も交えて書くのがポイントです。

自身の経験から学んだことは、人から教えられるよりも自分の中に根付きやすく、臨床工学技士として働いていくうえでの原点にもなるからです。

学生時代の経験を通して、どのような臨床工学技士になりたいと考えているのか、自分の言葉で語る練習をしましょう。面接でも志望動機を尋ねられますから、その際も履歴書とズレが出ないように話す練習をしておくことも大事です。

学びを自分自身の言葉で表現し、採用担当者に熱意をアピールしましょう。

面接前に職場見学を行う

職場見学は0次選考と言われるほど、就活においては重要な意味があります。実際に採用されるかどうかは面接で最終判断ですが、その前の職場見学と書類で採用の可否はほぼ決まっています。

面接は採用担当者のほか、実際に働く施設の管理者が候補者を見るための場であり、確認の場という意味合いが強いからです。むしろ、施設見学で職場の上司や担当者に好印象を与えていると、その印象が施設の管理者にも伝わります。

職場で一緒に働く予定の人から高評価をもらえれば、採用担当者と管理者側からも採用しやすくなります。職場見学に行くのと行かないのでは、結果が大きく変わりますから、希望する職場には必ず見学を申し出てください。

また、見学後にはお礼の手紙を送ると、さらに好印象に繋がるのでおすすめです。

長所と短所を簡潔に伝える練習をしておく

履歴書や面接では、長所と短所を伝えることもあります。就活ではよくある質問でもありますから、自身の長所と短所を簡潔に伝える練習もしておきましょう。

その場その場で考えていると、採用担当者からは「はっきりしない人」と思われるだけでなく、履歴書の内容とズレが生じて疑問に思われることがあります。

自身の長所と短所は自分が一番わかっているはずです。あらかじめ質問されることを予測し、長所と短所を簡潔に伝える予行練習をしておくことが大事です。

質問内容は複数考えておく

面接では、面接官からの一通りの質問が終わると、候補者に質問がないか尋ねる場面があります。質問が全くない場合は仕方ありませんが、最低でも1つ、できれば2つ以上質問を用意しておくことをおすすめします。

基本的には、職場や仕事に関する疑問を尋ねますが、その場の雰囲気に応じてプライベートなことを質問しても問題はありません。

例えば、面接官が着けている時計やスーツの話、結婚指輪が見えるなら家族の話でも構いません。自分にとって重要な質問が終わったら、面接官と気軽にコミュニケーションを取ってみましょう。

人間は気が緩んだ瞬間ほど感情の落差で印象に残りやすく、面接官への効果的な印象付けができます。もちろん、社会人として節度を守った態度とマナーは意識すべきですが、採用面接官の印象に残るためには大事なテクニックです。

あらかじめ質問する内容を考えるとともに、コミュニケーションを取る努力をしてみましょう。

就職先が決まらない時の打開策

臨床工学技士は医療機関の需要が高く、就職先がスムーズに決まる方も多いです。しかし、中には書類選考が通らない方や、書類選考の後の面接で上手くいかない方もいるでしょう。

就職先が決まらない場合の打開策を解説しますから、紹介するポイントで実践できるものを行ってください。

いくつかの施設に併願する

臨床工学技士の就活は基本的に併願しませんが、就職先が決まらない場合は併願をおすすめします。併願禁止のルールで縛られるばかりに、就職先が決まらないのでは本末転倒です。

どうしても就職が上手くいかない、就職希望先からすぐに連絡が来ない場合は考えられますから、併願することも考えてよいでしょう。

ただし、打開策がない場合の対応ですから、初めから併願を前提にしないように注意してください。基本的には学校の方針に従って活動し、不安がある時に相談することを心に留めておきましょう。

就職先の選択肢を増やす

臨床工学技士の就職先は、ほとんどが医療機関となっています。実際に、多くの臨床工学技士が医療機関でキャリアを積み、その後医療機器メーカーや透析クリニックなどへ転職しています。

しかし、初めから就職先を医療機関だけに限定するのではなく、医療機器メーカーやクリニックを選択肢に入れ、経験を積んでから転職する方法もおすすめです。

医療機関だけでキャリアを積むよりも、民間企業を経験すれば世情への理解も高まり、社会人の一般常識やマナーも身に付きやすいです。大手の病院だけでなく、就職先の選択肢を増やせば、就職先が見つかりやすくなるでしょう。

履歴書の内容やアピールポイントを見直す

就活が長引いている場合、一度履歴書の内容やアピールポイントを見直すことも対策になります。臨床工学技士を求める職場の大半は医療機関ですから、共通して採用しにくい理由が履歴書やアピールポイントにあるかもしれません。

「就活が上手くいかない」と感じた時は、一度自身の履歴書やアピールポイント、志望動機などを見返してください。自分の書いた文章でも、時間を置いて読んでみると気になるところが出てきます。

気になったところを修正し、就活成功に繋げましょう。

臨床工学技士が第二新卒になることは少ない

医療機器が発展した現代医療において、臨床工学技士は必要な存在となりました。以前であれば、臨床工学技士はある程度の人数で十分と考えられていましたが、現在では需要の方が高くなっています。

学校卒業と同時にほとんどの臨床工学技士が就職できており、既卒や第二新卒の扱いになることはほとんどありません。また、既卒になったとしても、医療機器を扱う施設なら臨床工学技士を必要としています。

そのため、既卒だからといって心配することはなく、就職先選びを間違えなければ就職できます。まずは自分が働きたい職場・施設に応募し、理想の職場への就職を目指しましょう。

まとめ:新卒臨床工学技士の就活はアピールポイントを押さえて有利に進めよう

新卒臨床工学技士の就活は、自身を上手くアピールできるかどうかが重要です。履歴書の志望動機や長所・短所、趣味、特技などを印象的な内容にして、採用担当者の目に留まる工夫をしましょう。

採用担当者が新卒の就活生に期待するのは、フレッシュさと成長性、将来の目標などです。仕事に対する意気込み、職場の仕事に対する理解も欠かせない要素ですから、「この職場で働きたい」という意思をアピールしてください。

就職活動を効果的に進めるために、早めに対応を行い、目標とする職場に就職してください。

-医療技師の転職