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看護師の人間関係の悩みを解決!人間関係の悪い職場の特徴と改善の秘訣

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病院や施設などの閉鎖的な環境で働く看護師は、同僚、上司、先輩との人間関係で多くの悩みを抱える傾向があります。看護師の仕事は人間関係がなければ成り立たないため、人間関係の悪さは仕事のパフォーマンスにも大きく影響します。

人間関係の悪さが仕事に影響し、重大なミスに繋がる可能性も高いです。そのため、看護師にとって人間関係は知識や技術と同様に重要で、良好な人間関係の中で働きたいと多くの方が悩んでいます。

本記事では、看護師が抱える人間関係の悩みをピックアップし、なぜ人間関係が悪くなってしまうのか、悪い職場の特徴について紹介します。人間関係を改善する秘訣についても紹介しますから、ぜひ最後まで読んでみてください。

人間関係トラブルを抱える看護師は多い

白衣の看護師とも呼ばれる看護師ですが、現場では人間関係トラブルを抱える看護師が多いのが現実です。なぜ看護師の人間関係はそれほど問題なのか、背景に何があるのか解説します。

看護師の4人に1人が人間関係に悩んでいる

看護師をしながら人間関係に悩む方は意外と多く、日本医療労働組合連合会の報告によると「職場の人間関係」がストレスになっている人は26.1%でした。

全産業から平均したストレスポイントよりも、看護師はストレスが高いことが調査結果からわかっています。看護師はストレスが多い仕事であり、人間関係に悩む人が多い職業と言えます。

人間関係がストレスになる要因には色々な背景はありますが、個人的な好き嫌いだけが問題ではありません。どのような原因が隠されているのか詳しく見ていきましょう。

参考:日本医療労働組合連合会 2017年看護職員の労働実態調査 P16・17

http://irouren.or.jp/research/%E3%80%8C2017%E5%B9%B4%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E8%81%B7%E5%93%A1%E3%81%AE%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%AE%9F%E6%85%8B%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%80%8D%E7%B5%90%E6%9E%9C%EF%BC%88PDF%29.pdf

師長や先輩看護師との意見の違いがストレスになる

看護師の人間関係の悩みにおいて、代表的なものの1つが「意見の違い」です。看護師なら誰しも「自分の看護観」を持っており、日々の業務に対しても自分なりの向き合い方をしています。

しかし、看護師も病院に所属している以上、上司である看護師長や先輩の意見に従わざるを得ないときがあります。「自分の意見とは違う」と思いながらも、病院や病棟の方針には意見できないことが大きなストレス原因です。

円滑な業務遂行のために自分を押し殺して従うものの、我慢のし過ぎがストレスになり、人間関係も悪化させる原因となっているようです。

多忙な仕事で心に余裕がなくなる

次に代表的な理由としては、看護師の業務量の多さ、仕事の多忙さが挙げられます。都市部の拠点病院などを除けば、多くの病院は慢性的に看護師が不足しています。

人手の足りない病院では勤務が激化し、激務に耐えきれない人が退職し、激務に拍車がかかるという悪循環です。上司も同僚も忙しさから慢性的な疲労を感じ、常にピリピリとした空気が病棟内に広がります。

その中で新人教育や研修、看護研究なども入ってくるため、看護師は心の余裕がなくなってしまいます。新人看護師にとっては慣れない仕事に初めての環境、その状況下で人間関係の悪さは居心地が悪く、離職率も高くなるでしょう。

業務量の調整や人員の拡充が早急に必要です。

職場内でのパワハラやいじめ

根本的な人間関係の問題として、職場内で上司や先輩からのパワハラ、いじめが起こっているケースもあります。人間なら気の合う人と合わない人は少なからずあり、日常的に会話する人とあまり話したくない人で分かれるのは自然なことです。

酷いパワハラの例では、事前に休暇を申請していたにも関わらず、「他の人の休暇を優先するから勤務しなさい」ということもあります。上司や先輩からの命令であれば、黙って従わざるを得ず、大きなストレスを感じるはずです。

看護師の現場は女性も多いことから、男性の多い職場よりもグループ化しやすく、集団いじめのような状況が発生しやすい環境にあります。いじめやパワハラによって職場の人間関係で悩み、離職や転職を考える人も少なくありません。

離職理由に人間関係を挙げることも多い

看護師は元々多忙な業務ですが、業務に加えて人間関係にも気を遣うことが多いとわかったはずです。そのため、看護師の離職理由には「人間関係」を挙げる方も多く、看護師の仕事と人間関係は切り離せない問題となっています。

看護師は病院という特殊な組織の中の、病棟や外来という閉鎖された環境で働いています。一般企業に比べて外部の人間と接する機会は少なく、病棟内で人間関係が完結しがちです。

その結果、病院内での人間関係が仕事のパフォーマンスに影響しやすく、離職を防止するにはいかに人間関係を良好に保つかが重要となるでしょう。

看護師の人間関係が悪い職場の特徴

人間関係が悪い背景や原因を紹介したところで、具体的に人間関係の悪い職場とはどのような特徴があるのか解説します。思い当たる部分がある看護師の方は、人間関係の悪い職場にいるかもしれませんから注意してください。

女性の多さが仇になる

看護師の世界にも男性は増えてきていますが、看護師全体の男女比は1:9と女性比率の方が圧倒的に高いのが現状です。女性が多い看護師の世界では、色々なライフスタイルがあるため、仕事にもその影響が現われます。

例えば、結婚による退職、妊娠・出産での長期の休暇など、ライフスタイルによって同僚の看護師には大きな負担が掛かります。安定して仕事に取り組めることが理想ですが、女性の多い職場では簡単なことではありません。

業務量の多さからストレスを抱えていても、急な人員不足では対応が困難なのが現実です。本来ならおめでたいはずの結婚や産休・育休で職場が混乱してしまうのは、人間関係が構築されていない職場によく見られる状態です。

閉鎖的な職場環境

病棟や各診療科での仕事は外からは見えにくく、中で働く人間しか内情を知りません。医療の現場では各診療科に専門性があり、他科と交流が少ないことも1つの問題です。

1つの診療科に長く留まる看護師もいれば、いくつかの診療科を異動する看護師もいます。診療科に長く留まるようになると、人は自然と横柄になり、部署を統治しようとするものです。また、新たに来た看護師に対しても、長年働いている自分を敬う様に圧力をかけることがあります。

必ずしもそうなるわけではありませんが、閉鎖的な環境で働くほど、こうした横柄な態度で接する看護師が増える傾向があります。自分の所属する部署や病棟に思い当たる人がいる場合は、人間関係が悪化しないように注意してください。

業務量の多さから余裕がない

元々看護師同士の仲が良かったとしても、多忙さは心から余裕を奪っていきます。看護師は日々こなすべき業務のほかにも、患者指導や入退院の手続き、研修、看護研究、委員会など多くの役割を果たしています。

一人ひとりがこなせる仕事量には限界がありますから、その限界を超えると他者を気にかけることができません。また、同僚も同じように業務をこなしていれば、「みんな大変だから弱音を吐けない」と考えてしまいます。

このような状態になると、看護師同士の円滑なコミュニケーションは難しくなり、人間関係も悪くなっていくでしょう。

職場内でグループ化されている

職場内の人間関係で不満を感じている場合、職場に相談できる相手がいないケースもあります。職場内で親しい人同士のグループが出来上がっており、輪の中に入れないケースが代表的です。

特に異動や新人の配属では、既に人間関係の出来上がった環境に入らなければなりません。社交的な性格で誰とでも打ち解けられるなら良いですが、人見知りをする人もいるでしょう。

部署や病棟の人間関係に馴染めずにいると、最悪の場合はいじめやパワハラへと発展するおそれがあります。職場内で人間関係がグループ化されており、環境に馴染みにくいと感じている方は要注意です。

看護師の人間関係が良い職場の特徴

人間関係の悪い職場の特徴が把握できたところで、看護師の人間関係の良い職場についても特徴を紹介します。やりがいと働きやすさにも関わる特徴ですから、転職で職場を探している方も参考にしてみてください。

職場自体が明るく、整理整頓されている

人間関係の良い職場の特徴の1つは、職場全体が明るく、整理整頓された環境であることです。明るさは電灯ではなく、職員全体の雰囲気や表情、応対の様子のことです。

職場が明るい雰囲気に包まれているということは、看護師が仕事に熱意を持っていることはもちろん、心に余裕があってお互いに良好な関係を維持している証拠になります。

また、職場が整理整頓されているかどうかによって、働く看護師が片付けや掃除をする心の余裕を持っている証明になります。逆に散らかった印象があれば、看護師が多忙で肉体的・精神的な余裕のなさの表れです。

一目見ただけでも判断できるポイントですから、気になった方は注目してみてください。

看護主任・看護師長にリーダーシップがある

人間関係の良い職場では、看護主任や看護師長に指導力・リーダーシップがあり、看護師の統率がきちんと取られています。統率というと怖いイメージがあるかもしれませんが、信頼の上で成り立っている統率のことです。

上司・部下間の風通しの良い職場であれば、お互いに相談や業務上の連絡もしやすく、人間関係も良好になります。上司が単に言うことを聞かせるだけでなく、何かあったときに頼れる上司がいることは働く看護師にとって重要です。

上司が看護師一人ひとりを気にかけているか、話しかけやすい印象があるか、どのような人物か見極めることが大切です。

新人教育・研修に力を入れている

新人教育・研修に力の入っている職場では、新人看護師がやる気にあふれています。新人看護師が働く環境できちんと指導を受けていれば、仕事への取り組みや表情からも察することができます。

また、そもそも新人看護師の教育ができるということは、職場にも余裕がなければなりません。新人看護師の姿を見て、教育に力を入れているかどうかを判断し、人間関係の良い職場かどうか判断しましょう。

スタッフ同士が連携を取り合っている

現場を見た時に、働く看護師・スタッフが連携を取っているなら、職場の人間関係が良好であることがわかります。なぜなら、人間関係の悪い職場であれば、必要最低限の会話しかなく、看護師同士でコミュニケーションを取ることはないからです。

朝・夕のミーティング以外に患者さんの報告、業務の伝達、スタッフ同士での協力作業などをスムーズに行っているかどうかを確認しましょう。

転職活動中で雰囲気の良い職場を選びたい方は、看護師の働く姿を観察し、職員同士の連携を確認してみてください。

看護師の人間関係が上手くいくための秘訣

今の職場の人間関係に悩みを持つ方のために、人間関係が上手くいくための秘訣を紹介します。人間関係を改善するためのポイントとして、参考にしてみてください。

中立の立場を意識する

看護師は仲間同士で協力が不可欠な仕事ですから、良好な人間関係を保つには中立の立場でいることが重要です。特定の人に対してのみ肯定的な態度では、反対の人とは対立してしまいます。

偏った立場を避けるためには、自分の価値観を強要せず、相手の立場を理解して話を聞くことが大切です。また、色々な立場から相手の話を聞くことで、知らなかったことを知ることができ、今まで見えなかったものが見えることもあります。

中立の立場に立っていることで、同僚からも平等な人として信頼されやすく、良好な人間関係を構築できるでしょう。

自分自身の心を開いてコミュニケーションを図る

人から信頼されるためには、自分自身の弱さや心を開いてコミュニケーションを図ることがポイントです。誰かに悩みや胸の内を語ることで、相手からは「この人は私を信頼してくれている」と思われます。

また、自分自身から苦手な相手ともコミュニケーションを図ることで、実は趣味が同じで友達になることもあります。自分の気持ちも軽くなりますから、時には人に頼ってみてはいかがでしょうか。

価値観の違う相手のことを受け入れる

中立の立場とも繋がりますが、自分とは違う価値観の相手のことも理解するよう努力しましょう。人間の個性や価値観はそれぞれ違いますから、「自分とは考え方が違うから否定しよう」というスタンスは人間関係の構築を阻害します。

積極的に同意する必要はありませんが、良い意味で無関心になり、相手の価値観に対しても「こういう考え方もあるのだな」と受け流してみてください。

看護師の仕事においては数十人の看護師で連携し、1つの病棟を形成しています。その中には自分と違う価値観や考え方の人もいますから、相手を受け入れる心の余裕を持てれば、人間関係も自然と良くなっていくはずです。

悩みを相談し、上司に異動を願い出る

職場の人間関係に悩んでいる場合には、上司である看護主任や看護師長に悩みを相談してみましょう。悩みを相談することで上司から同僚に注意がいくケースや、勤務時間が重ならないように配慮してもらえます。

同じ病棟にいることが辛い場合には、他の病棟への異動を願い出ることも1つの方法です。転職や離職は最終手段ですから、可能な限り環境を変えずに解決する方法を優先させてください。

異動であればほぼ同じ環境で、顔ぶれが変わるだけですから、比較的スムーズに適応できるはずです。人間関係の悩みを上司に相談したうえで、改善が見られなければ異動を申し出てもよいでしょう。

どうにもならないときは別の病院・施設へ転職する

ここまで紹介してきた秘訣を試しても人間関係が改善せず、異動もできないときには転職をおすすめします。人間関係悪化の原因が自分にない場合は、環境そのものに原因があると考えてよいでしょう。

看護師が働ける場所は病院だけではなく、クリニックや福祉施設、保育園、学校など色々な場所があります。病院での人間関係に限界を感じたら、別の職場への転職も考えるべきです。

クリニックや福祉施設の場合、病院に比べて看護師が激務になることは少なく、仕事内容も利用者とのコミュニケーションが主になります。余裕を持って仕事ができることから、職員も精神的な余裕があります。

病院の人間関係で精神的に追い詰められる前に、早めの転職を検討してみてください。

まとめ:看護師がやりがいのある仕事をするには人間関係が重要

看護師にとってやりがいのある仕事は、仕事内容だけでなく、職場の環境や人間関係が大きく関わっています。人間関係の悪い職場はそれだけでストレスになり、仕事のミスが増える原因になります。

看護師として取り組みたい看護もやりにくくなり、仕事へのモチベーションも低下していくでしょう。良い仕事をするためには良い人間関係が不可欠ですから、職場の人間関係を重視すべきです。

今回紹介した人間関係改善の秘訣を参考にして、自らの力でやりがいと働き甲斐のある職場を作ってみてください。

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