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大学在学中に夢を見つけた!大学中退して専門学校に行くのはアリ?

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「大学に行ってやりたい事はないけど、まだ就職はしたくない」

「周りはみんな進学するし、ひとまず就職に響かなそうな学部を選んで進学しとこう」

そんな風に大学進学を決める方も多いのではないでしょうか。高校卒業までに自分の将来を決めなければいけないなんて事はありませんし、実際に大学でやりたい事を見つけて成功している方は多くいます。中には見つからないまま社会人になる方だって…。

そんな中で、大学在学中にやりたい事を見つけて、「専門学校に行った方が近道では!?」となってしまった場合、果たして中退して専門学校へ行くのってアリ…?

金銭面や就職状況など様々な視点でアリかナシか、一緒に考えてみましょう。

大学を中退して専門学校へ行く人は意外といる

実際のところ、大学を中退して専門学校に入り直す方というのは、決して多いとは言えずとも意外といます。

ある統計では、専門学校に入学する生徒のうち、大学中退者の割合は3.2%という結果も出ています。単純計算で言えば、専門学校に入学する100人のうち3人は大学中退者だということになります。

文部科学省の統計『学校基本調査』(*1)によると、令和3年度の専修学校専門課程の入学者は273,462人となっていますから、先程の割合を当てはめると、うち9,000人弱が大学を中退して専門学校に再進学した事になります。

いかがですか? 意外と多いと思いませんか?

ただし注意したいのは、上記で挙げた割合は専門学校の分野によって大きく偏りがあるという点です。

ある学科では大学中退者が専門学校入学者の10%程にもなる一方、1人も大学中退者がいないという専門学校もあり、それらを平均して3.2%となっているのです。

「そんなに居るなら自分も!」と即決するには、まだ早いと言わざるを得ません。その辺をこれから説明していきたいと思います。

*1『学校基本調査

大学中退して専門学校へ…得られるものと失うもの

何か行動を起こす際に大事なことは、そこにあるメリットとデメリットをしっかりと認識することです。どちらか一方だけを頼りにしては、後々「こんなはずではなかった…」と後悔しかねません。

大学中退して専門学校へ再進学することにはどんなメリット・デメリットがあるでしょうか。

大学中退→専門学校のメリット

専門知識や技術をしっかり学べる

その名前の通り、専門学校は専門的な知識や技術を教える学校です。

卒業後に就職した際には新入社員ながら戦力として働けるレベルになっている必要があります。そのため、2年や3年といった限られた年数で、知識や技術を身に着けられるようカリキュラムが組まれているのです。

専門職として働きたい方としてはぜひ入りたいところです。

実用的な資格を在学中に取れる

カリキュラムの中に、資格取得のための勉強と、合同試験が組み込まれている専門学校も多いです。

学費に資格試験の費用も事前に入っていることも多く、学校に行く流れで受験ができるため、無駄な手間がかかりません。

専門職に就職しやすくなる

大学中退して専門学校へ再進学を考える方の中には、専門学校は就職しづらくなる?と不安に思う方が多いようですが、逆に専門職の分野においては就職しやすくなっています。

卒業生には専門的な知識と技術が備わっていると企業としても考えるので、積極的に学校に求人を出しています。

専門知識や技術と一緒に、大学で得た知識や経験が活かせる

高卒からストレートに専門学校に入学した人に比べて、1度大学生を経験したことで、専門学校では得られない知識や経験を就職活動時にアピールポイントとして活かすことができるというメリットもあります。

大学中退→専門学校のデメリット

学歴が下がる

どんなにいい大学だとしても、そこを中退して専門学校に再進学した場合の最終学歴は『専門学校卒』になります。

逆に学歴重視の企業だった場合、中退したのが有名大学であればある程『リタイアした人』というレッテルを貼られかねないという点は認識しておくべきでしょう。

以下の表は、厚生労働省『賃金構造基本統計調査』から引用したもので、令和元年の大卒と専門卒の新卒者給与額を比較しています。(※企業規模系10人以上)

大卒専門卒
 新卒給与額225,400円206,900円

このように、大卒と専門卒で同じ土俵で働く企業の場合、大卒に比べて専門卒の方が収入が低くなってしまうことも多いのです。

厚生労働省『賃金構造基本統計調査

学費が余計にかかる可能性がある

公立や私立の違いでも大きく変わっては来ますが、一般的な例として公立大だと4年制で入学金合わせて260万円ほどかかります。対して専門学校は2年制で230〜250万円ほどかかります。

専門学校ではテキスト代の他、専門分野で必要な道具や設備利用の費用が学費に入っていることが多いです。

大学を2年で中退したとして、入学金と学費を表にして比較してみます。

単純に学費のみの比較でこれだけ上乗せされてしまうことになります。この上で学校の近くに引っ越すとなれば、また更に引越し費用も上乗せされることになってしまいます。

専門職以外は就職しづらくなる

専門職に就職しやすくなるというメリットがある反面、それ以外の職種には就職しづらくなってしまうというデメリットがあります。

そもそも学内で専門職以外の求人は取り扱いが少ないという点。また、専門知識と技術のみ学んできたのに、まったく違う職種で働けるかという企業からの懸念から、採用されづらいという理由もあります。

専門知識以外は学べない

大学では専攻学科以外の講義を受けることも可能ですが、専門学校では専門的な知識や技術以外の授業を受けることができません。自由に出欠席を調整することはできませんし、なんならしっかりカリキュラムが組まれているため、一日欠席しただけで授業についていけなくなる可能性も大いにあるのが専門学校です。

こんな人は大学中退すべきじゃない!?

メリット・デメリットを理解して覚悟ができたから、誰でも大学中退して専門学校へ再進学を勧めることができるかといえば、けっしてそうとはいきません。

中には大学を中退すべきでない方もいます。次はどんな方が大学中退をすべきでないのか説明します。

大学に不満を感じているから環境を変えたい

  • 専攻した学部にやっぱり興味が持てない
  • 大学に通うのが楽しくない
  • 単位が取れなくて留年しそう。もういいかと諦めている

現状に満足できず、新しい環境に憧れを抱いているというなら、専門学校に再進学したところで同じような状況に陥る可能性があります。

むしろ専門学校は大学と違って、カリキュラムに対して生徒の自由度がかなり狭まります。

欠席すればその分周りから遅れを取る。常に制作に負われて放課後や休日も制作に充てる可能性がある。かなり忙しい学生生活となることが予想されます。

現状に満足できないという理由で、再進学できるような環境ではありません。

人間関係の問題で学校を変えたい

人間関係の問題は、どこにいても起こる問題といって過言ではありません。

大学では、中学や高校のように決まったクラス単位の授業や行動を取る機会はほとんどなく、個人同士の関係性が比較的希薄になりやすい環境です。

しかし専門学校はクラス単位で授業を行う所が多く、グループ制作などの授業を行うこともあります。

もし専門学校に再進学したところで、またそこでも人間関係に悩んだ場合、もう逃げ場がありません。

とはいえ、イジメなどに遭っている場合には無理に我慢する必要もありません。どうしても無理だと思った時には、専門学校への再進学よりも、転科や他大学への編入をおすすめします。

専門学校に行かなくても夢を叶える手段がある

専門学校では専門的な学習ができるというメリットはありますが、中には通信講座や独学で学ぶ事が十分できる分野というものがあります。

プログラミングやグラフィックデザインなどの芸術系などは、まったく別の職種から独学で学び転職する社会人も多くいるのです。

また国家資格である保育士も、専門の教育機関を卒業していなくても、一般大学を卒業後に保育士試験に合格することで保育士資格を取得することができます。

看護師などのように、専門の教育機関を卒業することが必須条件であるなら再進学は必要です。しかし必ずしも専門の教育機関を卒業しなくても夢を実現できるのなら、自分のやる気次第で大学在学中に、独学や通信講座などを利用して夢を目指すことは可能です。

目指す企業や業界が学歴を重視している

デメリットでも紹介したように、大卒と専門卒で給料に差がある企業は現在の日本では少なくありません。

中には採用条件に『大卒以上』と明記している求人もあります。専門学校に行かなくても就職可能な業界であれば、学歴重視の企業もある可能性があります。

後々で「損をした!」と後悔しないために、目指す企業や業界の求人が学歴にこだわるところなのか、しっかりと確認をしておいた方がいいです。

大学中退したら後がない!辞める前に知っておいたほうがいいこと

再進学した専門学校で「思ったのと違った」となった場合、もう後はありません。

大学を中退する前に、本当に辞めなければいけないのか、後で「こんなはずでは」と後悔しないか、徹底した下調べを行うようにしましょう。

ここでは大学を辞める前に知っておいたほうがいいことや注意点をお伝えします。

大学から専門学校への編入制度は基本ない

大学間の移籍では、編入制度で途中学年から編入することが可能ですが、大学から専門学校に移る際には基本的には編入制度がありません。

大学で学んだ実績を専門学校に適用することもできないので、これまで学んだことはすべてリセットされ、専門学校に入学し直すことになります。

もちろん大学で取った単位も、専門学校では単位扱いはされないので、免除制度などもありません。

中退では実質、学歴としてカウントされないため、専門学校を卒業することでようやく『専門学校卒』という学歴となります。

大学の奨学金は専門学校に引き継げない

現在大学で奨学金制度を利用している方は、編入制度同様に専門学校に現在の奨学金制度を引き継ぐことはできません。

大学を中退した時点で、奨学金途中辞退の手続きを行い、専門学校でまた新たに奨学金制度を申請し直すことになります。

一度辞退をしたからといって、次の申請が不利になるということはありません。しかし、大学時に利用した奨学金と専門学校で利用した奨学金はまったく別物で、両方の支払い義務が生じるので注意しましょう。

専門学校の就職実績は確認しておく

専門学校のパンフレットには、卒業生の就職実績が載っています。

卒業してその後就職するのが目的なわけですから、

  • 専門学校からどんな企業に就職できるのか
  • 自分が行きたいと思う企業があるか
  • その企業では学歴をどのように意識しているのか

を、しっかりと下調べしておきましょう。

専門学校の見学会やオープンキャンパスは積極的に参加する

専門学校では大体見学会やオープンキャンパスを開催しています。こちらも積極的に参加するようにしましょう。

学校によってはこれらのイベントに参加実績があるかどうかを見るところもあります。

また、就職率や就職実績、卒業生のコメントなど、資料請求すれば確認できる情報は大事ではありますが、紙面上だけで鵜呑みにしてしまうのは危険です。

就職率はフリーターやインターンなどを上乗せしていることも多く、学生を集めるために上辺で見た目がいい情報だけを掲載している可能性も高いものです。

しっかりと現地に足を運び、現状を実際に確認し、可能であれば疑問点や気になる点を直接質問するいい機会なのが見学会やオープンキャンパスです。

大学中退して専門学校に行く場合に利用できる制度

奨学金制度

もちろん専門学校でも奨学金制度は利用できます。

一番広く知られているのは『日本学生支援機構』の奨学金制度です。その他にも地方自治体による奨学金制度や、学校によっても奨学金制度がある場合もあります。

あくまで返済義務はあるものなので、自分の環境に合った奨学金制度を選んで利用することができます。

ただし、先にも言っていますが大学で利用した奨学金と、専門学校で利用する奨学金は別口になります。

それぞれに返済義務があるので、しっかりと返せる見込みがあるのか考えて利用するようにしましょう。

教育ローン

日本政策金融公庫による国の教育ローンと、銀行による教育ローンがあります。

奨学金は無利子のところが多いですが、教育ローンは利子が発生します。

教育ローンのメリットは、入学前から利用できる点です。

奨学金は入学前からは利用できず、入学金は別途準備が必要です。しかし教育ローンは入学前から利用できるので、入学金が準備できないという方に向いています。

ただし利子がつく分、返済金は高くなってしまうため、返済計画は奨学金以上にしっかり立てておく必要があります。

特待生制度

学校によっては成績や家庭の事情などで利用できる、特待生制度がある場合もあります。

入学金や学費一部免除といった、学校独自で行う支援制度です。選考基準の難易度が上がりますが、利用できればかなり金銭面で余裕が出ると思います。

すべての学校にあるわけではないため、確認が必要です。

夜間部

夜間部がある専門学校では、昼間部よりも授業料が数十万円単位で安くなる場合が多いです。

夜間部では昼間に仕事やアルバイトをしている人も多く、年齢も幅広いので、大学中退だとしても浮くような心配はありません。

学費は安くなる上、昼間に働くことができる分を学費の足しにすることができ、家族への負担を気にする方にはおすすめです。

大学中退して専門学校に再進学はアリだが、安易な決断は危険!

年間で考えれば、大学を中退して専門学校に再進学する人というのは一定数いることは確かです。けれど、やってる人がいるから自分も!と安易に乗ってしまうのはNG。

「せっかく大学に入ったのにもったいない」という声はうんざりするほど聞くと思いますが、これもまた真理です。

言われた側からしてみると「やりたい事があるんだから!」と夢に燃えているかもしれませんが、現実はそんなに甘くない…。

将来本当に『大卒』と名乗れなくても問題はありませんか?あなたの夢は本当に専門学校に行かなければ叶えられない夢ですか?本気を出せば独学や通信講座などで代用できるものではありませんか?

1度しっかりじっくり自分の夢について調べてみてください。煩いと思われるかもしれませんが、後々後悔しないために考えてみませんか。

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