医療技師の転職

臨床工学技士が志望動機を書く時のポイント・面接での注意点とは?

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臨床工学技士は医療現場で多く働いており、医療機器を扱う臨床現場では欠かせない存在となっています。年々新しい医療機器・システムが導入される中で、臨床工学技士を必要とする医療機関や企業も増加しています。

臨床工学技士の需要が高まる中で、活躍のフィールドを広げたい方、最新の技術を学びたい方など、色々な理由で転職を希望される方が増えていることも事実です。

今回は、近年増加している臨床工学技士の転職に焦点を当て、履歴書や面接での志望動機の伝え方を紹介します。現在転職活動中の臨床工学技士の方や将来の転職を検討中の方は、本記事を参考に魅力的な志望動機を作成してください。

志望動機の書き方の基本ポイント

志望動機を書く際、押さえておきたい基本的ポイントを解説します。面接でも志望動機はほぼ毎回尋ねられる質問ですから、志望動機は要点を押さえて伝わりやすい内容にしましょう。

施設の特徴や理念を理解する

転職の履歴書・職務経歴書に志望動機を記入する時は、闇雲に自分の書きたいことだけを書いても採用担当者や面接官にはアピールできません。志望動機を書くためには、まず転職希望先の施設の特徴や経営理念、ビジョンを調べて、志望動機に盛り込みます。

臨床工学技士は医療機器を扱う仕事ですが、施設によって専門性や特徴はそれぞれ異なります。例えば、透析クリニックを希望しているにも関わらず、心臓血管カテーテル業務の経験をアピールしても、志望動機に大きなズレが生じることになるでしょう。

採用担当者・面接官に効果的にアピールするためには、まず施設の特徴や理念を理解したうえで、なぜ自分が志望するに至ったのかを書くことが大切です。

自身の強みと転職希望先の共通点を書く

志望動機には、自分の強みと転職希望先にどのような共通点があるのか、共通点をどう活かしていけるか書くこともポイントです。臨床工学技士も臨床経験や興味のある分野によって、強みはそれぞれ異なります。

自身の強みが転職希望先でどう活かせるのかを書くことで、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。また、書く時には「スキルをもっと高めたいから」だけではなく、施設の行っている取り組みや独自のシステムも話題に織り交ぜるのがおすすめです。

単に「スキルを高めたい」や「経験を活かせる」だけでは、採用担当者も「他の施設でもいいのでは?」や「他の転職希望先にも同じことを伝えていそう」という印象を持ちます。

転職希望先に「この施設で働く意欲を持っています」とアピールするには、自身の強みと転職希望先の共通点を把握し、オリジナリティを持たせた志望動機を書いてください。

将来のキャリアや今後の目標を伝える

志望動機を書く際には、就職後にどんなキャリアビジョンを持っているか、今後はどんな臨床工学技士としての目標を持っているか伝えることも重要です。

施設を志望する動機に、「幅広い業務を経験したい」や「貴院のシステムで成長したい」という漠然とした思いを書くだけでは、学生の作文と同じになってしまいます。

採用担当者に強い印象を残すには、将来のキャリアビジョンや目標を明確に持っていることをアピールしてください。また、キャリアビジョンや目標が転職希望先とミスマッチの場合、転職活動が上手く進まないこともあります。

施設や企業の情報を詳しく調べ、自身のキャリアビジョンや目標に繋げられるポイントを見つけましょう。

これまでの経験と熱意をアピールする

採用担当者が採用候補者の経験や人となりを把握するには、現職での経験や仕事への熱意をアピールすることもポイントです。採用担当者が候補者を評価する時には、培った経験や仕事への熱意も重要な評価基準です。

転職者の場合、採用後に即戦力として活躍してくれる人材が望ましく、そのためには経験と熱意をチェックしています。臨床工学技士は医療機器の専門職ですから、どのような分野で経験し、どのような医療機器を扱ってきたかが重要です。

採用担当者にアピールするには、これまで経験してきた職場、転職後にどのようなことに取り組みたいかを盛り込み、志望動機で好印象を与えてください。

履歴書・面接で伝えない方が良い志望動機の話題

履歴書や面接では、伝えない方が良い志望動機もあります。採用担当者に良くない印象を与え、採用率を大幅に下げてしまう注意すべき話題を紹介します。

前職の人間関係や職場環境への批判

履歴書・面接で注意すべきなのは、前職での人間関係への不満や職場環境への批判です。職場には色々な人が働いており、すべての人にとって100%満足できる職場は現実に存在しません。

そして、長く働いて不満が溜まっていると、志望動機にも感情的な内容を記載してしまいがちです。特に面接の場では気が緩みやすく、思わず前職の人間関係や職場環境の不満を漏らしやすいため注意してください。

どうしても志望動機に盛り込むのなら、不満という形ではなく、「成長の機会が少なくなる」「色々な医療機器に触れ、専門性を高める」などのポジティブな言葉に言い換えましょう。

前職に不満があっても、人間関係や職場環境への不満を感情的に漏らさないことが重要です。

給与や待遇面への期待

志望動機に書いてはいけない話題として、給与や待遇面での期待もあります。志望動機に給与や待遇面の盛り込むと、採用担当者からは「この人は給与が高ければどこでもいいのでは?」、「仕事内容よりも待遇で選んでいる」と判断されやすいです。

自身にはそのような意図がなくても、履歴書を受け取る側にはマイナスの印象を与える恐れがあるため、給与や待遇面の話題を志望動機に書かないようにしてください。

ただし、例外的に面接の段階で、給与や待遇面での話が出た場合は別です。仕事への熱意ややりがいだけでなく、働くうえでは給与や待遇も重要なポイントの1つです。

面接の質問時間や採用担当者から話が出た場合は、詳しく内容を確認してもネガティブな印象は与えないでしょう。

施設の特徴と志望動機のズレ

注意すべき最後の点として、転職希望先の特徴と志望動機のズレが出ないように注意することです。臨床工学技士は医療機関で働くことが多いですが、透析クリニックや医療機器メーカーのように専門性に特化した職場もあります。

特に透析クリニックの場合は、透析を専門に行う職場ですから、志望動機は透析を中心にした内容を記載すべきです。透析クリニックを希望したにも関わらず、「色々な臨床現場を経験したい」や「幅広い医療機器に対応できるようになりたい」と書くのはNGです。

自分がどこに転職を希望しているのか考え、志望動機の内容と職場の特徴がマッチしているかチェックしてから履歴書を送付してください。

施設別の志望動機の記入例

希望する転職先・施設別の志望動機の記入例を紹介します。記入例を参考にして、自分なりの考えや経験も踏まえたオリジナルの志望動機を作成してください。

病院を希望する場合

病院を希望する場合、病院の規模や臨床工学技士が主に働く場所、どのような専門性の病院かを考えて志望動機を書いてください。一般的な総合病院に転職を希望する場合、次のような志望動機を書きましょう。

私は現在の職場で5年間勤務し、心臓カテーテル、血液浄化業務、医療機器の管理を担当してきました。この度、貴院で手術室の臨床工学技士を募集していると知り、この地域には貴院以上に大規模で専門的な手術を行っている病院はないため、貴院で手術業務に携わりたいと考えました。患者様や医療関係者とのコミュニケーションを大切にしつつ、手術関連専門臨床工学技士の認定資格も取得したいと考えております。貴院のチーム医療の一翼を担わせていただければ幸いです。

病院では多くの臨床工学技士が働いており、働く分野も様々です。例文は手術室を前提にしていますが、最初に自身の経験を紹介し、次にどのような目標を持っているのか、志望した動機も記載してください。

透析クリニック・透析センターを希望する場合

透析クリニック・透析センターを希望する場合は、これまでの臨床経験のアピールに加えて、専門性の高さを志望動機でアピールしましょう。また、透析業務は患者さんとのコミュニケーションも重要な役割ですから、その点のアピールもポイントです。

私はこれまでに総合病院の透析室で3年間勤務しており、血液浄化業務や穿刺技術の向上を意識してきました。今回、貴院で透析業務専門の臨床工学技士の募集を拝見し、より患者様一人ひとりと向き合い、高度な医療ケアで地域医療に貢献したいと考え志望しました。今後も専門性を高めるとともに、現職での経験を活かし、貴院でも患者様に信頼される臨床工学技士になりたいと考えています。

透析クリニック・透析センターは、透析業務を専門的に行う職場ですから、臨床工学技士としてより高いレベルを目指したいこと、地域医療への貢献も内容に盛り込むのがおすすめです。

医療機器メーカーを希望する場合

医療機器メーカーの場合、病院での臨床経験をアピールするとともに、医療機器メーカーの強みと自身との接点を書くのがおすすめです。また、医療機器メーカーでどのような働き方、目標があるのかも加えるとよいでしょう。

私は総合病院で7年間勤務しており、手術室、内視鏡室、透析室にて業務に従事してきました。多くの部門で臨床工学技士として働く中で、貴社の医療機器の進歩に触れ、医療機器を開発する企業で働きたいと考えるようになりました。私は貴社で最新医療機器の開発、販路拡大に携わり、より多くの医療機関に質の高い医療機器を提供することを目標にしたいと考えています。臨床工学技士としての経験と専門知識を活かし、貴社で医療分野の発展に寄与していくために志望しました。

病院で医療機器を操作する機会が多いこと、医療機器メーカーの色々な製品に触れており、操作に慣れていることをアピールするのもよいでしょう。転職希望先の医療機器を詳しく知っていると評価されれば、その分書類選考でも有利に立てます。

採用担当者・面接官が評価するポイントを押さえる

志望動機を考える時は、転職希望先の採用担当者・面接官が何を評価するか想定してください。職場によって重視されるポイントは変わりますが、社会人として基本的な礼儀やマナー、言葉遣いは意識しましょう。

志望動機でのアピールポイントも大事ですが、社会人としてのマナーが基礎となります。企業によって、採用担当者の評価基準は異なるものの、組織に属する人間に適しているかどうかは重要なポイントです。

転職希望者らしく、採用担当者・面接官に対し失礼にならない態度を心掛けることで、一緒に働く人材として好印象を与える努力をしてください。

まとめ:志望動機は自身の経験をベースに今後の目標をアピールする

臨床工学技士が転職する際、志望動機は自身の経験をベースに書きつつ、転職後の目標も加えてアピールしましょう。臨床経験は自分だけの体験ですから、経験をアピールすることは転職先への印象付けには効果的です。

加えて、なぜ臨床工学技士になったのか、現在の職業を選んだ背景や転職を考えるきっかけなども考えておくのがおすすめです。志望動機は、採用担当者が候補者のことを知る数少ない機会ですから、印象的な志望動機を書けるようにエピソードで考えましょう。

そして、転職後のキャリアや働き方も具体的にイメージし、魅力的な志望動機を書き、転職活動を成功させてください。

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