「歯科衛生士で大学病院に勤めるのは難しいのかな」
「給料が高い職場って、やっぱり大学病院かな」
歯科衛生士の職場といえば、歯科クリニックや歯科医院などの診療所が一般的でしょう。
ですが、歯科衛生士として大学病院で働くことができる場合もあります。
ここでは、大学病院で働く歯科衛生士のお仕事事情・求人の探し方を紹介します。
歯科衛生士として大学病院で働きたい方は、参考にしてみてください。
歯科衛生士が大学病院で働くには?
歯科衛生士として大学病院で働くためには、以下の方法が考えられます。
・大学病院ホームページの求人募集から直接応募
・歯科衛生士専門の転職エージェントで求人を探してもらう
興味のある大学病院のホームページから直接応募したり、歯科衛生士専門の転職支援サービスに登録し求人を紹介してもらうことで、大学病院で働くチャンスを掴みやすくなります。
大学病院の歯科衛生士求人は多くない
とはいえ、そもそも大学病院の求人は多くありません。
※引用:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/20/dl/kekka2.pdf
いわゆる「大学病院」と言われる大学附属施設は、全国に150施設程度。
民間の病院よりも数が少ないため、大学病院の歯科衛生士求人は少ない傾向にあります。
就業場所別の歯科衛生士数を見ていただくと、90.9%が診療所(歯科クリニック・歯科医院)勤務であり、病院勤務はわずか4.9%。
病院勤務といっても民間も含まれるため、大学病院勤務は狭き門であることは間違いありません。
ポイント
だからこそ、歯科衛生士専門の転職エージェントを利用して世に出回っていないレア求人を見つけるのが重要。上手に活用してチャンスを掴みましょう。
歯科衛生士専用の転職サイトで【レア求人】を狙おう
先述の通り、歯科衛生士として大学病院で働くのは競争率がかなり高いのが現状です。
とはいえ、全く求人がないかというとそんなこともありません。
ライバルに差をつけて競争を勝ち抜くコツは、歯科衛生士を専門にした転職エージェントに登録すること。
まだ世には出ていない非公開求人を多数扱うのは、専門のエージェントだからこそ。
自ら転職サイトで大学病院求人を探すよりも見つかる可能性が格段に高いといえます。
担当のアドバイザーが歯科業界に精通しているので、面接や書類に対するアドバイスの精度が高いのも魅力のひとつ。
一般募集される前に、転職エージェントを活用して内定をもらってしまいましょう。
公式サイト | https://dental-worker.com/ |
地域 | 全国 |
実績 | 年間転職成功者数30,000人 ※トライトグループ合計。2020年4月~2021年3月実績 |
選ばれる理由 | ・一般非公開のレア求人が豊富 ・履歴書添削、面接練習もできる |
大学病院で働く歯科衛生士の年収・給料事情
大学病院の歯科衛生士の年収・給料はどのくらいなのでしょうか?
まず、歯科衛生士勤務先別の年収分布を見てみましょう。
※引用:日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査(令和2年3月)」https://www.jdha.or.jp/pdf/aboutdh/r2-dh_hokoku.pdf
大学病院だけでなく民間病院なども含まれた調査ですが、「病院・大学病院」で働く歯科衛生士の約6割が年収400万円以下ですが、年収400万円以上の割合も比較的多いことが分かります。
一方で、一般の歯科衛生士の平均年収は診療所が約386.7万円といわれているため、給料はほぼ同程度といえるでしょう。
診療内容や地域、立地などによって年収・給料は大きく変わることがあるため、あくまで目安として覚えておいてください。
歯科衛生士|大学病院の仕事内容
大学病院の歯科衛生士ならではの仕事内容には、以下のようなことが挙げられます。
ポイント
・大学病院で働く看護師への口腔ケア手技の指導
・大学病院内の他科、他職種と連携しながら入院中の患者への口腔ケアを行う
・歯学部学生への実習サポート
・学会や勉強会への参加 など
また、歯科衛生士には「歯科予防処置」「歯科診療補助」「歯科保健指導」の3大業務があり、大学病院で働く歯科衛生士の仕事内容にも含まれます。
ポイント
・歯科予防処置
…虫歯や歯周病にならないために歯垢や歯石の除去、フッ素の塗布などを行う。
・歯科診療補助
…器具や薬品の準備も含め歯科医師の診療サポートを行う。
・歯科保健指導
…口の中を健康に保つための専門的な指導を行う。(歯磨きや食生活、食べ物を噛む力や飲み込む力を強くする訓練など)
このように、大学病院で働く歯科衛生士の仕事は多岐に渡ります。
1日の勤務の流れ
大学病院で働く歯科衛生士の1日の勤務を、鳥取大学医学部付属病院のサイトを参考に紹介します。
▼大学病院勤務の歯科衛生士の1日例
8:00~ 診療前の準備
8:45~ 朝のミーティング
9:00~ 午前診療(30分枠に患者1名。1日最大で12名の診察)
12:45~ 休憩
13:30~ 午後診療(30分枠に患者1名。1日最大で12名の診察)
16:45〜 診療後の作業(歯科器材の洗浄、滅菌依頼、歯科チェア清拭、カルテ入力)
17:30〜 終業(各科より依頼される口腔ケアについての出前教育や、がんセミナー講所属チームのカンファレンス等に参加して終業)
※引用:鳥取大学医学部付属病院
https://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/kirari/shikaeisei.html
大学病院勤務の歯科衛生士のメリット・デメリット
ここでは、大学病院で働く歯科衛生士のメリット・デメリットをそれぞれ挙げていきたいと思います。
メリット
歯科衛生士が大学病院で働くメリット
・17時定時の職場が多くプライベートが充実する
・福利厚生が整っており安定している
・診療所(歯科クリニック、歯科医院)では経験できない処置に携われる
・最先端の技術・知識が学べる
・認定歯科衛生士などの資格を取得しやすくスキルアップを目指せる
・医療人として視野が広がる
大学病院は診療所と比べて勤務時間が短いことや手当、福利厚生が充実していることなど条件面に魅力を感じる人が多い職場です。
育休・産休が取得しやすく、託児所完備の施設も多いため復職しやすい点も◎
長く務めることで将来的に得られるものが大きい職場とも言えます。
デメリット
歯科衛生士が大学病院で働くデメリット
・勉強をすることが多い
・アシスト業務や雑務が多いため診療所よりも臨床経験を積みにくい
・組織が大きいため人間関係が厳しいところもある
・求人が少なく見つけにくい
大学病院の歯科衛生士は、歯科に関することだけでなく全身疾患の病態についての知識も学ぶため勉強することが多く大変です。
また先述の通り、求人数が多くないこともデメリットといえます。
【まとめ】大学病院で歯科衛生士として働くことの魅力を感じたら‥
この記事では、大学病院勤務の歯科衛生士について紹介しました。
学ぶことが多く大変な部分もありますが、歯科の枠を超えて活躍できる職場であるため大きなやりがいを感じることができるはずです。
歯科衛生士としてどのような働き方を目指したいのか?今一度しっかり考えてみてはいかがでしょうか。
その先に大学病院があるのなら、歯科衛生士の転職支援に特化したサービスでライバルよりも早く求人情報をキャッチしましょう。
ポイント
歯科衛生士が大学病院で働くには、デンタルワーカーで求人を探すのが近道。