看護師の転職

ママさん看護師が再就職を成功させるには?元看護師が要点を解説!

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出産・育児を理由に看護の現場を離れ、生活が落ち着いたタイミングで復帰や再就職を考えている方も多いかと思います。女性が大半の看護業界では、出産・育児をきっかけに離職する看護師は珍しくありません。

そこで今回は、ママさん看護師の再就職に役立つ再就職支援サービス、今後の潜在看護師の需要などを元看護師の筆者が詳しく解説します。再就職を目指して活動予定または活動中の方は、働きやすい職場も紹介しますから、ぜひ参考にしてください。

日本の潜在看護師数と離職理由

日本では潜在看護師数の増加により、医療現場では人手不足の状態が続いています。潜在看護師の現状と、なぜ潜在看護師は復職できていないのかを解説します。

潜在看護師は全国に約79万人

日本の潜在看護師数は年々増加しており、令和2年の調査では看護師・准看護師を合わせて79万人以上になりました。看護師だけで見ても51万人以上が離職状態にあり、そのうち45万人以上が女性看護師です。

年代は30代が60%以上を占めており、比較的若い世代に潜在看護師が増加しています。潜在看護師のまま10年以上過ごされる方もいるため、いかに人材活用していくかが今後の課題と言えるでしょう。

参考:厚生労働科学研究成果データベース 潜在看護職員数の推計』P13~17

結婚・出産・育児による30代での離職が多い

日本の第一子の平均出産年齢は令和3年が30.9歳となっています。女性看護師が離職し、就業していない理由も「出産・育児」が34.4%、「結婚」が17.9%です。

30代の潜在看護師の多くは、その背景に結婚・出産・育児があると考えられます。看護師は一般企業とは異なり、夜勤や不規則な勤務、土日出勤も多く、体力仕事で子育てしにくい特徴があります。

看護師特有の事情が潜在看護師の増加にも関係しており、復帰するには環境改善が必要になるでしょう。

参考:厚生労働科学研究成果データベース 潜在看護職員数の推計』P22~24

厚生労働省 人口動態統計』 結果の概要P5

潜在看護師の将来の需要はどうなるのか?

今後の潜在看護師の需要はどうなっていくのか、将来考えられる変化を解説していきます。

2025年問題で看護師が人手不足に陥る可能性

看護師さいい就職

2025年問題とは、第一次ベビーブームの1947~1949年に生まれた団塊の世代が、全員75歳以上の後期高齢者になることで起こる問題です。

日本では若い世代の出生率が低下し、労働人口も減少局面に入っているため、社会保障費の増加と高齢者向けの医療提供体制が問題になると予測されています。

2020年の就業看護師の総数は約173万人で、看護師は年間3万人前後のペースで増加傾向です。しかし、現在のペースで増加しても、2025年には6~20万人程度の看護師が不足した状態になると予測されています。

そのため、2025年問題を早期に解消するには、80万人近くいるとされている潜在看護師の発掘が急務です。

参考・出典:厚生労働省 看護師等(看護職員)の確保を巡る状況』P7-9

日本看護協会 看護統計資料 Ⅰ.就業状況 1.就業者数 (1)総数(年次別・就業場所別)』

在宅看護や介護・福祉分野に看護師が必要になる

2025年問題に関連して、治療の場を病院から在宅に移行する試みも進んでいます。医療機関では病床数に限りがあり、入院患者の受け入れに限界があるためです。

そのため、在宅医療や訪問看護体制を整備し、在宅でも病院と同じように医療を提供することが重要視されています。そして、在宅医療を提供するには多くの看護師が必要であり、今後復帰を目指す看護師は在宅看護や介護・福祉分野で高い需要が見込まれます。

労働環境・待遇改善により働きやすさも改善

看護師不足を解消するために、日本看護協会は様々な働きかけを行っており、時代に合わせた労働環境や待遇改善もその一環です。

日本看護協会の「2025年に向けた看護の挑戦 看護の将来ビジョン」では、再就業支援研修やナースセンターの活用、労働時間と夜勤回数の是正などが提言されています。

看護師のワークライフバランスにも言及しており、今後は子育てをしながらでも働きやすい環境改善が進んでいくでしょう。職場で一から人材育成するには多くの時間を要するため、経験とノウハウが豊富な潜在看護師の需要は高まっていくと予測できます。

参考:日本看護協会 2025年に向けた看護の挑戦 看護の将来ビジョン』P25・26

看護師が利用できる再就職支援サービス3選

看護師が復職・再就職支援で利用できるサービスを3種類ご紹介します。

ナースセンター

ナースセンターは各都道府県に1箇所ずつ設置されている施設で、厚生労働大臣の認可を受けた看護師専門の再就職支援施設です。サービス内容は無料職業紹介、就業相談、再就職支援研修、看護師の離職届の受付などです。

地方への巡回相談も行っており、看護師の復職を検討中の方に役立ちます。ブランクの長い看護師には看護技術の再習得研修も行っているため、予約すれば職場復帰のタイミングに合わせて受講可能です。

2015年以降は看護師が離職する際に届け出を行えば、必要に応じて職業相談と就職先の紹介も受けられるようになっています。

再就職支援相談会や復職支援研修

出産・育児で長年医療現場を離れており、再就職や復職に不安のある方は、再就職支援相談会や復職支援研修もおすすめです。相談会も研修もナースセンターが病院などに委託を行い、基礎看護技術の研修や就業相談などを独自に開催しています。

費用は基本無料となっており、知識には自信があってもスキルが衰えていないか不安な方、現在の医療知識を学びたい方にも利用しやすいサービスです。eラーニングでも研修を視聴可能ですから、直接研修会の場に行けない人でも情報収集におすすめです。

再就職応援セミナー

潜在看護師の発掘のために、ハローワークで行う再就職支援セミナーもおすすめです。各都道府県の看護協会から委託を受け、看護職としての就職希望者や潜在看護師向けに業務への理解を深め、再就職支援事業を展開しています。

主催はあくまでハローワークとなるため、ハローワーク内の求人紹介を受けやすい点がメリットです。費用は無料ですから、再就職先の選択肢を増やすためにも参加してみる価値はあります。

参考:新潟県看護協会 ハローワークとの連携』

子育て中の看護師が働きやすい職場の特徴

子育て中のママさん看護師が働きやすい職場の特徴を3点解説します。

復職に向けた教育や研修制度が整っている

復職を進めるのであれば、教育体制や研修制度が整っている職場を選ぶのがよいでしょう。ブランクがある看護師は現場から離れたことで、最新の知識や技術の衰えを感じていることがあります。

そのため、復職する看護師の採用にも積極的で、復職後早期に馴染めるように教育・研修制度の整っている職場は働きやすいです。再就職先を選ぶ際は、院内研修やプリセプターなどの学習サポートがしっかりした職場を選ぶことが大切です。

院内保育や時短勤務に対応している

潜在看護師や子育て中の看護師への理解のある職場は、院内保育や時短勤務などに対応していることが多いです。特に就学前の子供のいる家庭では、保育園の都合で思い通りに働けないケースも少なくありません。

院内保育や託児所のある職場なら、仕事中は子供を預かってくれるので安心して仕事ができます。また、時短勤務や急な子供の体調変化への配慮をしてくれる職場なら、ストレスなく働けるでしょう。

どのような支援制度や設備があるか確認したうえで、復職する職場を選ぶことが重要です。

夜勤や残業が少ない

働きやすさを考慮するなら、夜勤や残業が少ないことも重要なポイントです。夜勤の多い職場は生活リズムが不規則になりやすく、プライベートの時間を確保しにくくなります。

また、残業時間が多い職場は疲れが溜まりやすく、家族と過ごす時間が少なくなります。そのため、家族とも相談して夜勤の回数、残業時間の長さなどをあらかじめ決めておきましょう。

ワークライフバランスは働きやすさにおいて重要ですから、仕事とプライベートのバランスの良い職場を選んでください。

子育てしながら再就職を成功させる5つのポイント

子育てしながら看護師が再就職を成功させるための5つのポイントをご紹介します。

家族からの理解と協力を得る

ブランクのある状態から看護師として復帰するには、家族の理解と協力は欠かせません。復帰すれば子育てや家事の役割分担も変わるため、お互いに協力する必要があるからです。

どのくらいの頻度で仕事をするのか、夜勤には入るのか、給与は扶養の範囲内に抑えるのかなどを家族で話し合いましょう。看護師の仕事は夜勤もある不規則な勤務なだけに、一般企業への復帰よりも考えるべきことが多い点に注意してください。

ブランク可の職場を調べる

本格的に再就職の方針が決まったら、ブランクありでも働ける職場を探しましょう。ブランクありでも歓迎してくれる職場は、復帰後もしっかりと教育してくれる可能性が高いからです。

また、求人票だけで判断するのではなく、一度職場見学もさせてもらいましょう。実際にブランクから復帰した先輩看護士がいたら、復職後にどのようなサポートがあって助かったか訊いてみることがポイントです。

短時間勤務ができる職場を探す

ブランクから復帰する際、最初に問題となるのは仕事に慣れることです。知識や技術を再習得することも重要ですが、仕事を安定して続けられる状態にしていくことがそれ以上に重要だからです。

可能なら最初は短時間勤務からスタートし、仕事への慣れと家庭の環境が落ち着いたら、勤務時間を延ばせる職場がよいでしょう。無理なく復帰できることも、再就職を成功させる大事なポイントです。

再就職前に知識・技術を取り戻す

再就職を成功させる前には、看護師向けのセミナーや研修を受講し、知識と技術を取り戻すこともポイントです。復帰してから職場の研修や教育を受ける方法もありますが、復帰前に不安を軽減するためにも、あらかじめ自己学習しておくことをおすすめします。

ナースセンターやハローワークの再就職支援を利用したり、eラーニングで動画をしたりして、必要な知識と技術を磨きましょう。採用面接の段階で必要な知識や技術を確認しておけば、何を学習すべきか把握できるのでおすすめです。

延長保育や学童保育できる預け先を選ぶ

看護師の仕事は患者様の急変や急な入院などの予想外が起こりやすく、残業が発生することも珍しくありません。そのため、仕事が長引いても子供の面倒を看てもらえるように、延長保育や学童保育ができる預け先を探すことも大切です。

近所に子供の世話をしてくれる家族がいれば別ですが、すべての家庭がそうとは限りません。また、保育園や学校によっては時間延長に対応してくれないこともあります。

急な延長保育や学童保育にも対応してくれる場所を見つけておけば、安心して仕事に復帰できるでしょう。

看護師が再就職しやすい職場5選

看護師が再就職する際に働きやすい職場を5種類ご紹介します。

クリニック・診療所

平日の日勤のみで、土日や祝日は休みを希望する方はクリニックや診療所がおすすめです。毎日同じ時間に出勤し、診察終了時間も決まっているため安定した仕事ができます。

基礎看護技術さえあれば働ける点に加え、診療で必要な技術を教えてくれるクリニックや診療所もあります。午前中のみまたは午後のみなど、短時間勤務に対応してくれる職場が多い点もおすすめできるポイントです。

健診センター

健診センターは日勤が基本で、夜勤なしや短時間勤務を希望する方に向いています。健診センターで働く看護師には、ブランクから復帰した方や子育て中の方も多い傾向があります。

短時間勤務を希望しやすい職場も多いため、ワークライフバランスを重視したい方にもおすすめです。必要な看護技術は採血やバイタルサイン測定などの基本だけですから、ブランクが長い方でも働きやすいでしょう。

介護施設

介護施設はバイタルサイン測定や身体介助が基本業務となるため、技術や知識に不安のある方でも働きやすい職場です。また、特別養護老人ホームなどの一部の介護施設を除けば、夜勤がない点もおすすめの理由です。

ただし、施設によっては訪問入浴を任されることもあるため、ある程度の体力もあったほうがよいでしょう。介護施設の看護師は少人数しかいないため、責任感を持って仕事に取り組める方に向いています。

保育園

保育園は平日勤務が基本で、毎日決まった時間に仕事が終わり、残業も少ない点がメリットです。子供相手の怪我や体調不良への対応になるため、難しい技術を必要としない点も働きやすい理由です。

また、子育て中の方は自分の経験を生かしやすく、子供への対応に困ることも少ないでしょう。ただし、保育園の看護師募集はそれほど多くないため、タイミングが悪ければ求人がないこともあります。

訪問看護

訪問看護は毎週ほぼ決まった時間に、利用者の自宅を訪問して医療を提供する仕事です。利用者に提供したサービスの時間が仕事時間として換算されるため、短時間勤務を希望する方と相性が良いです。

医師の作成した訪問看護指示書に従って処置を行うため、事前に決められた通りに行動すれば基本は問題ありません。少ない医療材料を駆使しつつ、在宅にある道具を活用して処置を行うことから、現場経験の十分ある看護師に向いています。

利用者だけでなく、家族へのフォローも必要になるため、コミュニケーション能力の高い人におすすめの仕事です。

看護師の再就職におすすめの転職支援サービス

再就職を目指す看護師におすすめの転職支援サービスを2社ご紹介します。

レバウェル看護|初めての転職やブランクありの方でも歓迎の求人が豊富

レバウェル看護;

レバウェル看護は看護師のフルタイム求人のほか、経験浅で初めて転職する方、ブランクのある方向けの求人が多数掲載されている転職エージェントです。数多くの公開求人が閲覧でき、都市部から地方まで様々な求人をチェックできます。

また、検索条件では託児所の有無や土日休み、研修内容などの条件を指定し、求める条件にこだわることもできます。また、病院やクリニックなどの医療機関の他、介護施設、訪問看護、保育園、障害者施設など介護・福祉分野の求人も豊富です。

都市部から地方まで幅広いエリアの求人が掲載されており、地元の看護師求人を探す際にも利用しやすいサービスです。

公式サイトhttps://kango-oshigoto.jp/
検索できる施設形態病院・クリニック・介護施設・訪問看護・健診センター
おすすめポイントキャリアアドバイザーの対応が早く、医療・介護・福祉まで幅広い分野の求人がある

レバウェル看護(公式サイト)

看護roo!|キャリアアドバイザーが業界事情に精通している

看護roo!;

看護roo!はキャリアアドバイザーのサポートの評価が高く、好条件での転職を成功させやすい転職支援サービスです。他のサービスと大きく違う点が以下の2つです。

  • 募集停止中の求人と募集中の求人を両方チェックできる
  • 担当者が面接の場に同席してくれるので安心感がある

他のサービスと大きく違う点として、利用者が希望すればキャリアアドバイザーが採用面接に同席してくれる点です。自分では伝えにくい条件があっても、キャリアアドバイザーが代わりに尋ねてくれたり、交渉で好条件を提案してくれたりするメリットがあります。

また、募集停止中の求人を検索し、気になる求人をキャリアアドバイザーに逆紹介することもできます。求人が出ていなくても看護師を募集しているパターンがあるため、気になる求人に自分からアプローチできる点は魅力です。

キャリアアドバイザーは業界の内部事情にも詳しいため、職場の情報や条件交渉など、様々な面で頼りになります。

公式サイトhttps://www.kango-roo.com/
検索できる施設形態一般病院・大学病院・一般+療養病院・療養型病院・精神科病院・クリニック・訪問看護・介護施設・健診センター・保育園・学校・その他
おすすめポイントキャリアアドバイザーの対応に定評があり、条件交渉でも有利になるよう根強く働きかけてくれる

看護roo!(公式サイト)

まとめ:看護師の再就職はブランクの長さに関係なく実現できる

出産・育児で長年現場を離れた看護師にとって、最も気になるのは現場復帰できる技術や知識はあるのか、再就職は可能なのかといった悩みです。結論から言えば、ブランクの期間に関係なく、今後も看護師需要は高まっていくでしょう。

特に今後3年間は2025年問題の影響もあり、潜在看護師の発掘が重要になります。現場を離れていて不安な方も、思い切って復帰や再就職することをおすすめします。

看護師向けの再就職支援サービスや転職エージェントもありますから、利用できる制度は積極的に利用してください。子育てや家庭環境が落ち着いてきた潜在看護師は、ぜひ本記事を参考に再就職を目指しましょう。

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