【作:橋本ナオキさん】
今の会社で働き続けるべきか、それとも転職すべきか…
誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
「転職したいと思いつつも踏み切る勇気がでない」「転職で失敗したくない」とためらってしまい、身動きがとれない方も多いかと思います。
しかし、いつまでもモヤモヤ悩んでばかりで決断できないままだと、先々に後悔しか残らないかもしれません。
なぜ転職をためらうのかというと、転職は人生の大きな決断でありリスクや不安感をもつからです。
まずは自分自身の不安要素と向き合い、転職への不安を払拭し一歩踏み出すことが大切。
今回は、転職をためらう理由や勇気を出す方法について詳しく解説していきますので、転職したいけれど勇気がない…という方は、ぜひ参考にしてください。
転職は怖い?転職をためらう7つの理由
親世代や上司は「安定して同じ会社に居続けるのが大事」「働き始めて3年は我慢しろ」と、転職にネガティブなイメージを持つ方は少なくありません。
しかし現代では、キャリアビジョンの不一致や将来性を考えて転職するのは珍しいことではなくなりました。
一方で、転職する勇気がでない、転職をためらってしまう方がいるのも事実。
なぜ転職を不安に思ってしまうのでしょうか。
ここでは転職をためらう理由についてみていきましょう。
1.失敗するのが怖い
誰でも新しいことを始めるときは勇気が必要ですし、怖いと感じますよね。
転職が成功する保障はありませんし、今よりもブラックな環境で転職失敗するリスクもゼロではありません。
「これまで積み重ねてきたキャリアが無駄になるかもしれない」
「退職後に後悔したらどうしよう」
と、人生を左右する転職で絶対成功する確証がないため、ためらってしまう方が多いのです。
若い方はポテンシャルや勢いで転職を進める方が多いですが、スキルやキャリアのある30代以降の方は不安感が強く転職にためらう傾向にあります。
2.転職後の給料が心配
スキルやキャリアを活かした転職なら給料アップも期待できますが、経験が浅い方や未経験転職の場合は給料がダウンする可能性があります。
家族がいる方は転職後の生活費のことも考え、家族間で話し合いも必要になるでしょう。
「転職したいけれど家計を考えると踏み出せない」とモヤモヤした気持ちのまま仕事を続けられている方は多いです。
3.人間関係が心配
今の職場でパワハラ上司に悩み転職したい場合は一刻も早く辞めたいと思いますが、今の職場の人間関係に大きな悩みがない場合はなかなか転職への一歩が踏み出せません。
会社の将来性や業務内容で辞めたいと思いけれど、転職後にまた良好な人間関係が築けるかどうか不安という気持ちを抱えています。
4.会社に「辞める」と言えない
転職をためらう理由のひとつに「退職を伝えられない」ことがあげられます。
上司に退職を切り出すのって怖いですよね。
転職したい気持ちばかり大きくなり、なかなか言い出せず日にちだけが経ってしまう方も少なくありません。
5.転職活動をする時間がない
働きながらの転職活動は、仕事終わりや休日の空き時間を活用しながら進めなければいけません。
自己分析や企業研究、履歴書の作成、応募先企業との調整などやらなければいけないことが山のようにあります。
「やらなければ」と思いつつ、休日は疲れてしまって結局寝てしまっていたという方もいらっしゃるでしょう。
6.新しい環境に馴染めるか不安
せっかく今の会社でポジションを確立したのに、また新しい環境でゼロからスタートしなければいけないと思うと転職に踏み切れない、という方は多いです。
業務や人間関係、取引先などこれまで培った自分の居場所から抜け出し、新しい環境に身を置くことを考えると一歩踏み出せないというのはよくあるケースです。
7.自分に合う転職先が見つからないかも…
いい転職先が見つからないことを心配して転職をためらう方も多いです。
今の会社でそれなりの役職につき実績を残している方は転職に対して自信を持っている方は多いです。
しかし会社での評価が低い方は「自分に合う転職先が見つからないだろう」と、視野が狭くネガティブに思いがちです。
そしてネガティブな気持ちが強く、転職をしたいけれど諦めてしまっている方は少なくありません。
転職を諦めない!スキルがなくても転職成功を目指す方法
「スキルに自信がない」「転職先にアピールできる強みがない」という理由で、転職を諦めてしまっている方もいます。
たしかにスキルの有無は年代によって転職の成功を左右します。しかし、影響がないケースもあるのです。
では、年代別にスキルがない人の対処法をみてみましょう。
【20代】スキルに自信がなくてもOK!
入社して数年しか経っていない20代の方は、強みとなるスキルがない方も多いでしょう。
企業もそれは理解しているので、20代に対してスキルを重視して採用することは少ないです。
20代に求められるのは柔軟性やポテンシャルです。
「転職後、スムーズに会社に馴染めるか」
「自社色に染まって活躍してくれるか」
「行動力や将来性は期待できるか」
といったように、スキルよりもフレッシュさや入社意欲などのポテンシャルが評価されます。
スキルがないからといって諦めず、まずは求人探しをしてみましょう。
企業によっては“営業経験3年以上”といった一定以上のスキルや経験が必要になるケースもあります。
【30代~】スキルがないと不利…だけど諦めなくても◎
30代・40代と年齢を重ねると、スキルのない場合の内定獲得率は厳しいものになります。
しかし、諦めるのはちょっと待ってください。
「スキルがない」と自分では思っていても、これまでの人生や仕事で身に着けた転職に活かせる強みはたくさんあります。
例えば、コミュニケーションスキル、計画性、効率性。
これらはTOEICや資格試験のような職務内容に直結したスキルではないかもしれません。しかし、仕事を遂行するために大切な能力です。
今までの経験から必ず身に着いているはずなので、まずはそれをアピールしましょう。
また、企業は30代・40代には「人材を育成できるかどうか」も求めています。
「未経験転職だけど管理・マネジメントの経験がある」のであれば、大きな武器になるでしょう。
これも立派な強みになる!
- コミュニケーション能力
仕事を円滑に進めるための大切な能力。業種・職種に関わらず重視されています。
業務に即した専門的なスキルよりも、コミュニケーションができるかどうかを評価する企業も多いのです。
入社後に社員間で良好な関係が構築できるかがポイントとなるでしょう。
- 論理的思考力
人と交渉する際や、問題を解決する際に重要となる力です。
またそれだけでなく、仕事を進めるうえで優先順位をつけたり、チームで話し合いをするときなど、必要な場面は数多くあります。
- 行動力
仕事で自ら率先して行い成果をあげたことがあれば、転職でアピールできる可能性があります。
ただし「〇〇をやった」だけでなく、具体的な行動内容やその後の経過、結果も含めればより伝わりやすいでしょう。
安易な転職はリスクが高い!踏みとどまるのも◎
転職の理由を明確にして自分自身で向き合ってみると、「もう少し今の職場で頑張ってみよう」と思う方もいれば、「やっぱり転職しないとだめだ」と、転職をより意識する方もいるでしょう。
今の仕事に不満を抱えている場合は、「退職したい」「転職したい」という気持ちが前に出て焦って転職してしまいがちです。
しかし、安易な転職は後悔するリスクが大きいため、踏みとどまることも大切です。
気を付けた方がいいのは、「なんとなく辞めたい」「仕事が面白くない」「働くのが嫌だ」と、転職したい理由が漠然としている場合です。この状態では、また同じような理由で転職を繰り返してしまう可能性があります。
転職は珍しいことではないと言いましたが、あまりにも転職回数が多いと採用時のマイナス評価につながります。
「本当にいま転職すべきなのか?」を考え、「転職を踏みとどまり、今の仕事を続ける」ことも選択肢のひとつとして考えた方がよいでしょう。
転職が怖い、不安な方必見!転職の勇気を出す4つの方法
明確な転職の理由があるのに不安感が強く、どうしてもネガティブに考えてしまう…
転職に踏み出す勇気がない方もいらっしゃいます。
ここでは転職への勇気を出す方法や不安を払拭するための方法について紹介します。
まずは問題を振り返る
転職したい理由や抱えている不満や不安を明確にし、問題点を振り返ってみることが大切です。
転職理由を明確にすることで、転職すれば解決できる問題なのか、今の仕事を続けたままでも解決できるのか考えるきっかけにつながるでしょう。
例えば、上司のパワハラがひどい、業務内容が合わない、会社の将来性が不安・・・など、様々な転職理由が挙げられます。
今の仕事を続けたままで解決できるか考える
退職理由が明確になったら、今の仕事を続けたままで解決できる問題なのか考えていきましょう。
転職しなくても解決できるのであれば、無理に転職のリスクを負う必要はありません。
現状を維持しつつ問題解決を解消させていけばいいだけです。
先述した転職理由の例では、それぞれ会社と相談し部署移動や仕事の効率化など対策がとれれば問題解決の一歩になるでしょう。
転職に踏み出せない方は、まず自分でできることから行動してみることが大切です。
少しでも不安な気持ちや環境が改善されれば、もう少し今の仕事で頑張ってみるのもひとつの方法です。
問題解決に向けて行動したけれど「やっぱり無理だった」「今の会社では解決されない」となれば、転職の決断をすべきタイミングでしょう。
とりあえず求人情報を見てみる
転職に勇気が持てない方は、他の会社を知ることも視野を広げるきっかけになります。
空いた時間に求人情報誌や転職サイトなどを閲覧するだけでもOKです。
「こんな会社があるんだ」「年収はこのくらいもらえるんだ」と、今の会社と比べたり多くの情報を得ることで転職の不安が軽減されることもあります。
求人情報をチェックし、現状を把握しつつ転職後をイメージしてみましょう。
第三者のアドバイスをきく
「転職したい、でも迷っている」という悩みを信頼できる人に相談するのもおすすめです。
例えば家族や友人が身近ですが、“転職したい”と思っている時点であなたは転職を後押してもらいたい気持ちが強くなっているかと思います。
しかし家族や友人は、リスクの高そうな転職よりもリスクの少ない現状維持を進める可能性が高いのです。
リスク考えながら転職を後押ししてもらいたいと思っている方は、業界や企業の情報に精通した転職のプロ「転職エージェント」に相談してみることをおすすめします。
転職エージェントは求職者一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーがつき、キャリアカウンセリングからあなたに合った職場を紹介してくれます。
また自分では気づかない強みや長所を発見してくれるので、新しいキャリアプランの第一歩をサポートしてもらえます。
転職したい気持ちが強くても、転職を踏みとどまった方がいい場合はそれをアドバイスしてもらえるので安心ですね。
転職を決断したときには相談から入職後までサポートしてもらえるので、働きながら転職活動される方も負担は少ないでしょう。
転職エージェントはスキルがない人の転職にも◎
資格や専門的なスキルがなくても仕事に活かせる強みはたくさんあります。
自己分析のサポートや企業との適正をアドバイスしてもらうことで、気づかなかった強みや長所を活かせる職場と出会えるチャンスが広がるでしょう。
【まとめ】不安な転職、勇気の第一歩が大切
転職をためらう理由や勇気を出す方法についてお伝えしました。
個々によって転職したい理由や背景は様々ですが、生活状況や将来を考えるとなかなか一歩踏み出せない方が多くいらっしゃいます。
しかし転職をためらい今の仕事を続けていても解決できない問題であれば、転職活動を進めることでしかその不安は解消されません。
まずは転職の理由を明確にし、解消方法はあるのか考えてみましょう。
転職でしか解消されないのであれば求人情報を見たり信頼できる人に相談してみたり、できることから行動することが大切です。
「転職に大きな不安感をもっていても、いざ行動してみればスムーズだった」というケースはたくさんあります。
ぜひ勇気をだして転職活動をスタートしてみてはいかがでしょうか。
橋本ナオキさん
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